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IT業界では、人材不足が進んでいるため未経験からエンジニアを目指す方やフリーランスエンジニアを目指す方が増えています。それに伴い、未経験でも習得しやすいプログラミング言語の1つであるPHPの注目度も高まっています。この記事では、PHPというプログラミング言語についてや未経験からPHPを習得する方法を解説します。
PHPとは
PHPはWeb開発に適しているプログラミング言語です。基本的には、サーバーサイドで使用されます。PHPは初心者でも分かりやすく、さまざまな機能を実装することができるだけではなく、DB(データベース)との連携も容易なため、DB機能を用いたWebページの作成も簡単です。また、有名なCMSであるWordPressにもPHPが使用されています。
PHPで開発するメリット
PHPで開発することでどのようなメリットがあるのでしょうか。PHPのメリットをいくつか紹介します。
フレームワークが豊富
PHPで開発するメリットの1つは、フレームワークが充実していることです。PHPには、LaravelやCakePHP、PhalconなどMVCを採用しているフレームワークやフルスタックなフレームワークが豊富にあります。
未経験からPHPを勉強する際は、「どのフレームワークを学習するか」も非常に重要です。需要や流行から何を学習すべきか判断しましょう。
構文がシンプル
PHPは変数の型を気にする必要がなく、配列の定義も自由であるため制限が少ないプログラミング言語です。 PHPの場合、下記のように変数の型も自動的に決まります。
PHPの場合
$string = 'abc';
var_dump($string);一方で、Javaの場合は、型宣言が必要です。
Javaの場合
int integer;
string str;上記は一例ですが、PHPの構文はシンプルにできているため初心者でも学習しやすいプログラミング言語です。
HTMLに組み込むことができる
PHPはHTMLの中に記述することができます。PHPをHTMLに組み込むことで、データベースとのやりとりが可能になります。つまり、HTMLのみでは静的なページしか作れませんが、PHPを組み込むことで動的なページを作ることができます。
PHPで開発できるシステム
PHPを学習する前に、PHPでどのようなシステムを作ることができるのかを知っておくとモチベーションも上がるかもしれません。PHPを使用した有名サービスには、Facebook、Slack、CAMPFIRE、ココナラなどがあります。
そして、実際にPHPエンジニアとして携われる可能性が高いサービスを一部ご紹介します。
SNS
SNSには、「いいね」をする機能やシェアする機能など高度な機能が多数存在します。これらの機能をスクラッチで開発するには難易度が高く項数もかかりますが、PHPのフレームワークにはこれらを簡単に実装できる機能が備わっています。
ECサイト
ECサイトもPHPで実装されることが多いシステムです。ECサイトには、カート機能(決済機能)や商品検索などのユーザー画面と商品登録や管理を行う管理画面がありますが、どちらもPHPの機能として用意されています。
未経験からPHPエンジニアになる方法
未経験からPHPエンジニアになるためには実務経験を積むことが1番です。未経験からPHPエンジニアを目指すには、未経験採用を行っている開発企業に入社することを目指しましょう。しかし未経験採用を行っている企業が増えてきている一方で、未経験からエンジニアを目指す方も増えているため採用まで至るのは簡単ではありません。そのため、自己学習としてprogateやUdemなどのオンラインサービスを利用するのも良いでしょう。
HTML/CSSの習得
エンジニア未経験の場合は、PHPを学習する前にHTMLやCSSを学習すると良いでしょう。HTMLはWebサイトのコンテンツの構造(段落、箇条書き、画像など)を作成します。CSSはHTMLの見栄え(色、サイズなど)をよくするために使用します。Web開発を行う上で、HTML/CSSの理解は必須とも言えるのでマスターしておきましょう。
JavaScriptの習得
最近のWebページでは、カルーセルやアニメーションが入っているものが多いですが、それらを実現しているのがJavaScriptです。JavaScriptはフロントエンドだけではなく、PHP同様にサーバーサイドでも使用することもできるのでHTML/CSS学習の延長として理解しておくと企業からの評価も高まり、現場でも活かせる可能性が高いです。
PHPの習得
HTML/CSSやJavaScriptを理解したあとは、PHPの学習を始めましょう。最近では、Web上で学習できるサービスも充実しているためそれらを有効活用して理解を深めておくと、実際の現場でもスムーズに作業ができるでしょう。また、PHPはサーバーサイドで使用されることが多いプログラミング言語でもあるのでWebアプリケーションの理解やインフラの理解も同時に行うと良いでしょう。
PHPエンジニアのキャリアパス
実際にPHPエンジニアになった後には、どのようなキャリアパスがあるのか気になる方も多いと思います。この記事では、PHPエンジニアが選択することが多い職種を3つ紹介します。
SE(システムエンジニア)
最も多いのはSE(システムエンジニア)です。一般的にイメージされるエンジニアはPG(プログラマー)とSE(システムエンジニア)に分かれます。PGは、実装をメインに行うポジションですが、SEはシステムのサービスの要件定義やシステムの設計などを担当します。そのため、PGからSEへとステップアップするのが一般的な流れです。ちなみに、SEに求められるスキルレベルはPGよりも高いので、フリーランス市場ではSEとPGで10〜20万円ほど報酬が異なる場合もあります。
Webディレクター
PHPエンジニアからWebディレクターへとスキルチェンジする方も多いです。WebディレクターはWebサイトを新規で構築する場合や既存のWebサイトを運用していく場合にプロジェクトの進捗管理や予算管理を行うポジションです。Webディレクターは、コーダー、デザイナー、マーケターなどに対して指示出しをしたり、システムの設計に携わることもあるので、エンジニア経験があると良いでしょう。
PM(プロジェクトマネージャー)
PM(プロジェクトマネージャー)はプロジェクト全体を管理するポジションです。企画、予算、工数を割り出し、人材確保などを行います。PMには、問題解決力や管理能力も求められますが、開発経験やシステムに対する知見も必要です。そのため、エンジニアとして開発経験や知見を積むことでPMにキャリアアップすることができるでしょう。
PHPエンジニアの年収相場
FAworksのデータをもとにPHPエンジニアの平均年収を集計しました。年代ごとにまとめてあるので、自分の年代の平均年収を参考にしてみてください。
- 20代：720万円
- 30代：852万円
- 40代：876万円
- 50代：816万円
2021年におけるPHPエンジニアの年代別平均年収では、20代が720万円、30代が852万円、40代が876万円、50代が816万円という結果です。PHPエンジニアに限らず、フリーランスエンジニアの場合は50代以降に年収が下がる傾向があります。そのため、40代までに50代以降も年収が下がらないようなキャリアプランを構築して、それに基づいたスキルを身につける必要があります。
PHPエンジニアに求められることが多いスキル
PHPエンジニアとして案件に参画する際に求められることが多いスキルについて解説します。下記スキルを身に付けることで、PHPエンジニアとしての価値も高まるので参考にしてみてください。
設計(基本設計、詳細設計)の経験
PHPに限らずエンジニアとして案件を獲得する際に求められることが多いのが設計スキルです。設計には機能一覧やアプリケーションの構成図、画面レイアウトなどの基本設計(外部設計)と基本設計の内容を実現するために、モジュールの処理内容、連携方法や、画面の遷移フローを設計する詳細設計(内部設計)がありますが、少なくても詳細設計(内部設計)の経験はあると良いでしょう。
「PHPでの実装経験はあるけど、設計の経験がない」という方は、まずは詳細設計に携われる案件に参画して、だんだんと担当領域を広げていきましょう。
フレームワークの経験
PHPで開発するメリットの1つは、フレームワークが充実していることです。PHPには、LaravelやCakePHP、PhalconなどMVCを採用しているフレームワークやフルスタックなフレームワークが豊富にあります。そのため、実際の案件もフレームワークの経験が求められることが多いです。下記画像は、FAworksで取り扱っている案件で使用されているフレームワークの集計です。今後の学習の参考にしてみてください。
フロントエンドの開発経験
PHPはサーバーサイドで使用されることが多いプログラミング言語ですが、実際の現場ではフロントエンドの開発に携わる場面もあります。その際に、求められるのがJavaScriptやTypeScirptなどのフロントエンドに使用されるプログラミング言語の経験です。エンジニアとしてのレベルアップや高単価案件の受注を目指している方には是非習得して欲しいスキルです。
フリーランスPHPエンジニアの需要と将来性
フリーランスという働き方に対して案件獲得や報酬に関する不安を感じる方も多いと思います。しかし、近年ITエンジニアの需要は高まっておりフリーランスエンジニアとして働く方も増加傾向です。そのため、エージェントの利用やキャリアプランの構築をしっかりと行うことで安定的に案件獲得をすることも可能です。
PHPエンジニアに関しても、現在安定的な需要があり今後も案件が極端に減少することは考えにくい状況です。一方で、IT業界は需要の変動が激しい業界でもあるので最新の技術を常に確認しておくことも必要です。必要に応じて、PHP以外のプログラミング言語の習得や担当領域を広げることを検討することをおすすめします。
PHPエンジニアを目指すために
未経験からエンジニアを目指す際にPHPは非常に良い選択肢です。案件数からみれば正社員としても就業しやすいですし、フリーランスエンジニアとしても案件を獲得しやすいスキルです。エンジニアに興味がある方や今後フリーランスエンジニアを検討している方は書籍やWebサービスを利用してPHPに触れてみてください。
また、FAworksではキャリアプランの支援や未経験向けの案件も取り扱っていますので是非お気軽にお問い合わせください。
