JavaScript はWebアプリケーション開発からWeb制作まで幅広く使用されているプログラミング言語です。 FAworks でも毎月多くの JavaScript エンジニアの方からお問い合わせをいただき、案件のご紹介やキャリアプランの相談を承っています。

本記事では、フリーランス市場における JavaScript の需要や将来性、単価アップの方法などをご紹介します。

Key Points

• JavaScriptのフリーランス案件avaScript 案件の動向を知りたい方
• JavaScript 案件の単価相場を知りたい方
• フリーランス案件をお探しの方

JavaScript とは

JavaScript は、Webアプリケーションの開発に使用される高水準で動的なプログラミング言語です。HTML と CSS と並ぶWeb技術の中核であり、フロントエンド開発やサーバーサイド開発において非常に汎用性があります。

代表的なフレームワークには以下のようなものがあります。

• React：Facebook社が開発したWebサイト上のUIパーツを構築するための JavaScript ライブラリ
• Vue.js：Webアプリケーションにおけるユーザインタフェースを構築するための、JavaScript フレームワーク
• Angular：Googleが提供する TypeScript ベースのフロントエンドフレームワーク。
• Node.js：サーバーサイドでも JavaScript を実行できるランタイム環境で、サーバーサイド開発が可能

JavaScript はフロントエンドで使用されることが多いですが、Node.js を採用することでサーバーサイドで使用することもできます。

SPA・SSR・SSG を採用するプロダクトも増加

SPA、SSR、SSG を採用するプロダクトが増えたことにより Next.js や Nuxt.js の需要も増加しています。

SPA（Single Page Application ）

ページ全体をリロードせずに、ページの一部だけを動的に更新するタイプのWebアプリケーションのことです。 従来のWebアプリケーションでは、ユーザーが何かをクリックするたびにサーバーにリクエストが送られ、サーバーから新しい HTML ページが返されてページ全体が再読み込みされます。 一方、SPA では、最初に1つの HTML ファイルを読み込んだ後、ユーザーの操作に応じて必要な部分だけをサーバーから取得し、画面の一部を動的に更新します。そのため、画面のリロードがなく、操作がスムーズに感じられます。

SPA を構築するためには、JavaScript の技術が必要です。具体的には、React、Vue.js、Angular といった JavaScript フレームワークが広く使われています。

SSR（Server Side Rendering ）

SSR（サーバーサイドレンダリング）は、サーバー上でWebページの HTML を生成し、それをクライアントに送信する手法です。従来のウェブ開発と似ていますが、特に JavaScriptフレームワーク（例えば、React や Vue.js）を使用するアプリケーションで、クライアント側で HTML を生成するのではなく、サーバー側で事前に生成してからブラウザに送るため、ユーザーにすぐに表示可能なページが提供されます。

SSG（Static Site Generation）

SSG（静的サイトジェネレーション）は、静的な HTML ファイルを事前に生成し、それをサーバーに配置してユーザーに配信する手法です。これにより、Webページがユーザーにリクエストされるたびにサーバー側で HTML を生成する必要がなく、あらかじめ生成された静的ファイルをそのまま配信します。Gatsby.js や Next.js などのフレームワークがSSG の代表例です。

SSG では、あらかじめ生成されたファイルが使われるため、頻繁に更新されるコンテンツには向いていませんが、SEO にも強くサーバー負荷も軽いため採用するプロダクトも増えています。

フリーランスの JavaScript 案件・求人の動向

案件の動向としては、Webアプリケーションのフロントエンド開発を担当する案件が多いです。React や Vue.js も依然として人気が高く、Next.js や Nuxt.js を使用して SPA や SSR、SSG で構成されているプロダクトの開発も増えています。

また、フロントエンドだけではなく Node.js を使用したサーバーサイド開発案件もニーズが高く、業種を問わず引き合いがあります。Node.js 案件の獲得を目指す場合には、NestJS や Express.js のスキルもあると良いでしょう。

FAworks でも、1,000 件以上の案件が掲載されており、案件数も充実しています。TypeScript 案件も含めると案件数はさらに増えるため、需要は非常に高い技術です。

JavaScript エンジニア案件・求人の報酬相場

近年の市場では、JavaScriptはフロントエンドからバックエンドまで幅広い開発分野で使用されており、技術者の需要も高まっています。FAworks における報酬の相場は月額で20万円〜110万円であり、平均値は70万円です。

初心者でも比較的参画しやすい案件もありますが、実務経験や特定のフレームワークのスキルが求められることが多いです。これに応じて、報酬額も変動します。一般的には、React や Vue.js、Next.js、Nuxt.js のようなモダンフレームワークを使用した案件は単価が高い傾向にあります。専門的な技術やリーダーシップを提供できる人材であれば、100万円を超えることも少なくありません。

また、フリーランスのエンジニアの場合、働き方や働く場所に柔軟性があり、報酬条件の交渉がしやすい点もメリットです。案件に参画する前に、自分の技術レベルや希望する働き方を明確にし、それに見合った報酬を得られる案件を選ぶことが重要です。

市場の動向や自分のスキルセットに応じた報酬相場を把握し、キャリアアップのために最適な案件を選ぶのが重要です。

フリーランス JavaScript エンジニアに求められるスキル

アプリケーション開発スキル

JavaScript 案件では、JavaScript フレームワークの実践的な知識や TypeScript を使用した実装力が求められます。特に、モダンなWeb技術の理解は必要不可欠です。SPA（シングルページアプリケーション）、SSR（サーバーサイドレンダリング）、SSG（スタティックサイトジェネレーション）は、現代のWebアプリケーション開発で主流となっているアーキテクチャです。

さらに、フロントエンドでは、React や Vue.js などのフレームワークの実践的な知識が必要です。また、バックエンドで Node.js や Python、Java などを用いたスケーラブルなシステムの設計・開発能力があると他エンジニアとの差別化にも繋がります。

アジャイル開発の知識

近年では、多くのプロジェクトでアジャイル開発手法を採用しています。このため、スクラムやカンバンといったプロジェクト管理手法を理解し、反復的なプロセスで進むプロダクト開発に適応できることは重要です。ユーザーフィードバックを迅速に取り入れ、プロダクトを改善していくサイクルに柔軟に対応できることが求められます。

プロダクト志向の考え方

プロダクトの完成度だけでなく、ユーザーにとっての価値やビジネス上のインパクトを意識できることが重要です。特に、企業の自社プロダクト案件の場合は、ユーザーのニーズを把握し、それに応じた新機能の提案や改善案を積極的に考えられることが必要です。

その他、クラウドインフラ、 CI/CD、GraphQL や REST API などのAPIデザインについての知見も重要です。

フリーランス JavaScript エンジニアの将来性

JavaScriptは、Web開発における主力言語として進化し続けており、今後もその重要性が増すことが予想されます。 以下に JavaScript の将来性についてのポイントをまとめます。

1. Webアプリケーションの需要増加

JavaScript は、フロントエンド開発において不可欠な技術で、特にSPAやSSR、SSGなどの最新技術に幅広く活用されています。React や Vue.js、Next.js といったライブラリやフレームワークも JavaScript を基盤としています。これらの技術が進化しているため、JavaScript のスキルは今後ますます重要となります。

2. バックエンド開発での拡大

JavaScript は Node.js を利用することでバックエンド開発にも対応できるようになりました。これにより、フルスタックエンジニアとして、フロントエンドからバックエンドまで JavaScript を使用して開発することが可能です。採用需要もフロントエンドのみではなく、バックエンドやインフラまでフルスタックで活躍できる人材を求める傾向にあります。

3. APIとの連携強化（GraphQLの普及）

JavaScript は GraphQL といった最新のAPI技術との親和性が高く、効率的なデータのやり取りが可能です。特に、リアルタイムデータを必要とするアプリケーションで GraphQL がますます普及しており、JavaScript エコシステムでの需要が高まっています。

4. モバイルアプリやクロスプラットフォーム開発

JavaScript のライブラリである React Native や Ionic を使用することで、モバイルアプリの開発も JavaScript で実現可能です。これにより、JavaScript はWebだけでなくモバイルアプリ開発にも進出しており、クロスプラットフォーム開発の分野でも活用されています。

5. AIや機械学習分野への進出

JavaScript は、TensorFlow.js のようなライブラリを活用することで、ブラウザ上で機械学習モデルを実行できるようになりました。この進化により、JavaScript がAIや機械学習といった新しい分野でも活用される可能性が広がっています。

JavaScript 案件の獲得方法

フリーランスエンジニアの案件獲得には主に4つ方法があります。

フリーランスエージェントの活用

JavaScript 案件は、FAworks のようなフリーランスエージェントでも掲載しています。 フリーランスエージェントのサイトにはフルリモートで参画できる案件や高単価案件もあり、継続的に案件参画することもできます。

以下のような方におすすめです。

• 長期で安定して稼働したい
• 高単価案件を獲得したい
• フルリモートで働きたい
• キャリアプランについてアドバイスが欲しい
• 参画中もフォローしてほしい

上記にあてはまる方は是非、FAworks に無料登録をして案件を探してみてください。

お問い合わせはこちらキャリアや案件について相談だけでもOK

クラウドソーシングサイトの活用

クラウドソーシングサイトでも JavaScript 案件を獲得することが可能で、比較的難易度の低めの案件が多いのが特徴です。 一方で、高単価案件の受注を目指している場合や長期的に参画できる案件の獲得を目指している場合は、キャリアプラン構築や参画後フォローのあるエージェントがおすすめです。

SNSの活用

X や Facebook、Linkedin などで案件を募集するケースも増えています。 また、SNS で経歴やスキルをアピールすることで企業からオファーがくる場合もあります。

フリーランスエージェントやクラウドソーシングサイトと比較すると案件数が少ないため、それらと並行してSNSを利用するのがおすすめです。

知人・友人からの紹介

知人・友人経由で案件を獲得している方も少なくありません。 過去に仕事をしたことがある場合には、参画後にギャップが出る可能性も低く、顧客が期待しているパフォーマンスが出しやすいという考え方もできます。

まとめ

JavaScript はフロントエンド開発の中核技術としてだけでなく、バックエンド、モバイルアプリ開発、そしてAI分野においても活用されています。新しい技術やフレームワークが登場する中で、JavaScript は今後も高い需要を保つことが予想されます。