JavaはWebアプリケーション開発を開発する言語として、未だ根強く活用されています。 FAworksでも毎月多くのJavaエンジニアの方からお問い合わせをいただき、案件のご紹介やキャリアプランの相談を承っています。
一方で、「フリーランスになったけど単価が上がらない」とお悩みの方も多いのではないでしょうか?
本記事では、フリーランス市場におけるJavaの需要や将来性、単価アップの方法などをご紹介します。
こんな方におすすめ
- 単価が上がらずに悩んでいる方
- フリーランスとして独立を検討している方
FAworksでは、「フリーランス向け案件を獲得したい」「フリーランスとして独立したい」という方を支援しています。 案件探しやキャリアプランでお困りの方はお気軽にご相談ください。
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フリーランスエンジニアとは
フリーランスエンジニアとは、自らのスキルや知識を活かして独立し、プロジェクトごとに仕事を請け負うエンジニアのことです。フリーランスエンジニアの働き方には、企業に常駐する常駐型やフルリモートで勤務する在宅型があります。勤務日数も週1日〜週5日まで案件によってさまざまです。
フリーランスエンジニアの契約形態
フリーランスエンジニアの契約形態は準委任契約や請負契約が一般的です。
- 準委任契約:業務遂行に対して報酬が発生
- 請負契約:成果物に対して報酬が発生
企業と業務委託契約を結ぶ場合は正社員と異なり、最低賃金や労働時間に対する規定は適用されません。フリーランスとして働く場合は、契約書の内容をしっかり確認しましょう。
Javaとは
Javaは、Sun Microsystems(サンマイクロシステムズ)によって生み出されたプログラミング言語です。C言語に似た文法を持ち、20年以上の歴史を誇ります。金融業界をはじめとして、幅広い業界のシステム開発に採用されています。Androidアプリ開発にも広く活用されていましたが、近年ではその多くがKotlinに置き換えられています。Javaの魅力は、オブジェクト指向プログラミングの概念を中心に構築されている点です。そのため、Javaを学習することは、他の言語への移行や新しい言語の習得に役立ちます。
Javaのフレームワーク
フレームワークは、ITの分野で広く用いられる言葉でプログラミング作業を効率的に行うための基本的な枠組みや土台を指します。具体的に言えば、システム開発を円滑に進めるために様々なクラスやライブラリを組み合わせ、誰もが利用しやすい形に整えたものです。これにより、開発者は一から全てを作り上げる必要なく、既存の構成要素を組み合わせてアプリケーションを構築することができます。
主要なJavaフレームワークには、Spring Framework、Play Framework、Struts、Apache Wicket、JavaServer Faces (JSF) などがあります。それぞれが異なる特徴や利点を持っていますが、どのフレームワークも開発者にとって大きな価値を提供します。開発者は、自分のプロジェクトのニーズや好みに合わせて最適なフレームワークを選択することが重要です。
Java案件の需要と将来性
Javaの案件数
FAworksを参考にして、Javaの案件数を見ていきます。 2024年2月時点でのJavaの案件数は下記です。
- Java8未満:71件
- Java8以上:642件
- Java11以上:380件
Javaはさまざまなシステムの開発に用いられており、新規開発から運用・保守まで安定的な需要があります。特に、Java8以上を扱うプロジェクトに関しては圧倒的な案件数があり、上流工程から下流工程まで幅広い案件があります。
Javaエンジニアの需要
Javaはシステム開発において重要な役割を果たしており、幅広い業界で採用されています。安定的な需要がある一方で、StrutsやSeasarのようにサポートが終了しているフレームワークについては案件数も減少しています。安定的な案件獲得や高年収を目指す場合は、Spring BootやPlay Frameworkなどの経験が求められます。
また、Androidアプリの開発ではJavaからKotlinへの移行が加速していますが、Webアプリケーション開発でも一部で同様の動きが見受けられます。KotlinはJavaと同じくJVM言語であるため、Javaのフレームワークを使用することができます。さらに、シンプルな構造でキャッチアップコストも低いため、実際のプロジェクトでも採用するケースが増えています。
Javaの将来性
現在でも多くのWebアプリケーション開発においてはJavaが広く使用されており、将来的にも一定の需要が見込まれます。特に、Spring Bootのようなモダンな開発が可能なフレームワークもあるため、新規プロジェクトでの採用も増えています。一方、Androidアプリの開発においてはKotlinの台頭が目立ち、Javaの将来性については低いと言わざるを得ない状況です。 フリーランスエンジニアとして安定的な案件を獲得するためには、Javaにとどまらず、KotlinやAWSなどの関連技術にも対応できる能力が求められます。
Java案件の単価相場
FAworksのデータでは、Java案件の平均月額単価は 65 万円、最高単価は 100 万円、最低単価は 40 万円です。
PG(プログラマー)の単価相場
PGの単価相場は30万円〜55万円程度です。PGは実装・テストフェーズをメインに担当するため、SE(システムエンジニア)と比較すると単価相場は低くなってしまいます。そのため、正社員として活動する方がメリットが大きい場合もあります。PGの場合は、単価と案件が獲得できないリスクを考慮した上でフリーランスとして活動すべきかどうか判断しましょう。
SE(システムエンジニア)の単価相場
SEの単価相場は60万円〜75万円程度です。SEは要件定義や基本設計といった上流工程から担当するため、高単価案件も多いポジションです。 プロジェクトによっては、SEがテックリード / リードエンジニアとして開発メンバーのマネジメントを担当する場合もあります。そのような案件ではさらに高い報酬も期待できます。
PM(プロジェクトマネージャー)の単価相場
PMの単価相場は80万円以上で、案件次第では100万円を超えるものもあります。PMはプロジェクト全体の進捗状況、人員管理、予算、納期、品質管理などを管理するポジションで開発をすることは少ないですが、RubyエンジニアからキャリアアップしてPMになる方も多いポジションです。さらに、市場全体的にマネジメントができる人材が不足していることもPMの平均単価を上げている要因の一つです。
Java案件の探し方
Javaエンジニアが案件を獲得する方法には下記のようなものがあります。
フリーランスエージェントの活用
フリーランスエージェントとは、フリーランスの希望条件に応じて適切な案件を紹介するサービスです。高単価案件やフルリモートで勤務できる案件など、個々の要望に合わせた案件を探すことができます。また、フリーランスエージェントを利用することで、自ら営業活動を行う必要がなくなり、契約に関する事務手続きも代行してくれるため、エンジニアとしての業務に集中することができます。
お問い合わせはこちらキャリアや案件について相談だけでもOKクラウドソーシングの活用
クラウドソーシングサイトは、利用の手軽さや柔軟な働き方が魅力ですが、いくつかのデメリットも存在します。まず、競争が激しくなる傾向があります。多くのフリーランサーが同じ案件に応募するため、価格競争が起こり、単価が下がることがあります。
また、クラウドソーシングサイトでは、仕事の品質や信頼性が保証されない場合があります。発注者とのコミュニケーションが円滑でないと、仕事の方向性や納期に関する問題が生じることがあります。このようなデメリットがあるため、クラウドソーシングサイトを利用する際には上記に対して注意が必要です。
ネットワークやコミュニティの活用
そのほか、エンジニアとしての経験が豊富で人脈を持っていれば、知人から案件を紹介してもらう方法もあります。サービスを利用しないため手数料がかかることはありません。 具体的には、正社員時代の繋がりやフリーランス同士での繋がりから案件を獲得する場合が多いです。繋がりが少ない場合や営業や事務手続きのサポートを求める場合にはフリーランスエージェントの利用が適しています。
このように、フリーランスとして案件を獲得する方法はいくつかありますが、経験や重視するポイントに合った方法を選択することが重要です。また、技術トレンドや市場感に対する意識を持ち、技術をキャッチアップし続けることも重要です。
Java案件の仕事内容
フリーランスJava案件の業務内容をご紹介します。
Webアプリケーション開発
Javaは汎用性が高く、業界を問わずさまざまなシステムで使用されています。 フリーランス市場では、Spring FrameworkやSpring Bootを使用する案件が多く、それらの経験があれば案件獲得も比較的容易といえます。担当工程は案件によって異なりますが、要件定義や基本設計などの上流工程から参画する案件やプログラマーとして実装、テストのみを行う案件があります。
Androidアプリ開発
JavaはAndroidアプリの開発でも使用されることが多い言語です。 近年では、キャッチアップコストが低くシンプルであることからKotlinを使用する案件も増えていますが、Javaを使用しているプロジェクトも多くあります。しかし、将来的にKotlinへの移行が進むことが予想されるため、Androidエンジニアとして安定的な案件獲得を実現するためにはKotlinの習得がおすすめです。
※ Javaを使用するAndroidアプリ開発案件
基幹システム
基幹システムは、企業や組織の中核となる重要な情報システムです。通常、財務会計や人事管理などの業務プロセスを支えるために使用されます。Webアプリケーション開発と同様に、要件定義や基本設計などの上流工程から参画する案件やプログラマーとして実装、テストのみを行う案件があります。また、レガシーシステムとの連携が必要な場合も多く、Javaエンジニアとして既存のシステムとの統合も行います。
組み込みシステム
組み込みシステムは、機器や機械の内部に組み込まれたコンピューターシステムのことを指します。例えば、自動車のエンジン制御システムや家電製品の制御システムなどがあります。Javaエンジニアは、リアルタイム性や安全性などを考慮して、ハードウェアとのインタフェースや低レベルのプログラミングを行います。また、組み込みシステムはIoT(Internet of Things)デバイスなどとも連携することがあるため、それらの知識が必要な場合もあります。
Java案件で求められるスキル
Javaエンジニアがフリーランスとして活躍するために必要なスキルを解説します。
最低限、求められるスキル
フリーランスとして最低限求められるスキルは以下の2つです。
- Javaを使用した開発経験
- Gitの使用経験
フリーランスは実務経験が重視されます。そのため、実務経験が無い場合は案件獲得できる可能性が低くなってしまいます。もし、未経験の状態でフリーランスエンジニアを目指す場合は、こちらから一度ご相談ください。
また、多くのプロジェクトはGitを使用しているため、Gitは使えるようにしておきましょう。
他エンジニアとの差別化につながるスキル
以下のスキルがあると他エンジニアとの差別化に繋がり、安定的な案件獲得や高単価を実現しやすくなります。
- フロントエンドの開発経験
- モダンフレームワークを使用した開発経験
- クラウドインフラの構築・設計経験
- マネジメント経験
フロントエンドやインフラのスキルがあることによって、Javaエンジニアとしてだけではなくフルスタックに活躍することができます。小・中規模のプロジェクトで採用されることも多いため、フルスタックに活躍できるエンジニアは企業からの評価も高いです。
マネジメントに関しては、テックリードやPMなどいくつかポジションがあります。フリーランス案件でもテックリードに挑戦できる案件がありますので、マネジメント経験を積みたい方にはそのような案件もおすすめです。
未経験からJavaエンジニアになる方法
未経験からJavaエンジニアになるためには、以下の4つのステップを行います。
- 自己学習やプログラミングスクールにてJavaScriptの基礎を学ぶ
- 正社員として未経験採用をしている企業に就職する
- フリーランスとして副業案件を受注する
- フリーランスとして独立
3に関しては副業NGの企業もあるため必須ではありません。「独立する前にフリーランスとして案件を獲得できるか確かめたい」という方にはおすすめです。
まずは正社員から始める
正社員として就職する際には以下のような特徴がある企業がおすすめです。
- 自社プロダクトがある
- 研修が充実している
未経験採用をしている企業の中には研修をせずに、いきなり現場に参画させる企業もあります。未経験の場合は基礎が固まっていないため現場に行っても活躍できないケースがほとんどです。そのような事態を避けるためにも上記のような企業への就職を目指しましょう。
お問い合わせはこちらキャリアや案件について相談だけでもOK【まとめ】Javaエンジニアとして安定的に案件を獲得するために
Javatエンジニアとして安定的に案件を獲得するためには、トレンドを追うことと他エンジニアと差別化になるスキルを身に着けることが重要です。 FAworksでは、メルマガにおけるトレンド情報の配信や案件紹介、キャリアプラン相談などを承っております。フリーランス案件をお探しの方はお気軽にご相談ください。