WebサービスのUX（User Experience）が重要視されていく中でUXデザイナーの需要も増加しています。 フリーランス市場でもデザイナーキャリアの1つとしてUXデザイナーがあり、高単価も実現できる可能性が高い職種です。
本記事では、UXデザイナーとは何か 、仕事内容や求められるスキルについても紹介します。
UXデザイナーとは
UXデザイナーはWebアプリケーションやWebサイト、モバイルアプリケーションなどのUX 向上を目的としたデザイン設計を行う職業です。UXデザイナーは、ユーザーが対象のサービスを訪れた際に感じる体験をユーザーリサーチの情報をもとに判断し、より良いものとなるように設計していきます。
基本的には、UXデザイナーの情報をもとにボタンのような要素の配置やデザインなどの UI（User Interface） をUIデザイナーが設計していきます。そのため、デザイン設計における上流工程を担当するのがUXデザイナー、下流工程を担当するのがUIデザイナーです。
UXデザイナーの役割：UXの5段階モデル
UXの5段階モデルとは、アメリカのUXデザイナーであるJesse James Garrett氏が自身の著書「The elements of user experience」で提唱した概念です。UXの5段階モデルは、「戦略」「要件」「構造」「骨格」「表層」の5段階から構築されており、ユーザー体験のデザインにおいて表層段階（一般的に UI と言われる部分）は全体の一部分であることを表しています。
デザインを構築する際のフレームワークとしても使用することで、プロジェクトの初期から終了までのプロセスが整理され、全体像が明確になることやユーザーセントリックな設計を実現できるなどのメリットを得ることができます。
UXデザイナーの仕事内容
ユーザーリサーチ・IA（情報アーキテクチャ）の設計
UXデザイナーの中心となる仕事はユーザーリサーチや IA（情報アーキテクチャ）の設計です。
ユーザーリサーチはユーザーのニーズや要求を理解するために調査、インタビュー、アンケート調査などを実施することを示します。具体的には、ペルソナ設計やカスタマージャーニーマップ、ユーザーシナリオの作成などがあります。 IA設計は、ユーザーが使いやすいように情報を最適な形に設計することを示します。つまり、ユーザーが情報を見つけること、理解すること、効果的に使用できることを実現するために重要なプロセスです。
UIデザイン
UXデザイナーとしてプロジェクトの初期段階からUI設計を含めた最終フェーズまで担当する場合もあります。完成したデザインがユーザーのニーズを満たしているかどうかを確認するために上流工程だけではなくデザインプロセス全体に携わることもあります。
プロジェクト管理
UXデザイナーとしてプロジェクト管理やメンバー管理、課題管理などを担当する場合もあります。案件によってはプロダクトデザイナーと表現されることもありますが、UXデザイナーの仕事として扱われることもあります。
実際の案件で求められるスキル
FAworksではUI/UXデザイナー向けの案件も取り扱っています。 ここでは、実際に募集されている案件からUXデザイナーに求められるスキルを見ていきます。
ユーザーストーリーの構築経験
ペルソナ、カスタマージャーニーマップの作成経験
WebアプリケーションのUI設計経験
フリーランスUXデザイナーとして案件を探す場合には、上記のようなユーザーリサーチの経験やUI設計の経験が求められる案件が多いです。案件によってはFigmaやXDなどデザインツールの使用経験が必須になる場合もあるので、それらの使用方法は理解しておくと良いでしょう。
分析
UXデザイナーは検証的リサーチを行う必要もあります。検証的リサーチの手法としては、ユーザーに実際にプロダクトを操作してもらうユーザビリティテストやABテスト、Google Analyticsなどを使用したアクセス解析などがあります。
Webサービスは、リリース後も定期的に課題を洗い出し改善していく必要があるため、UXデザイナーは運用フェーズでも重要な職業です。
UXデザイナーに求められるスキル
UXデザイナーに求められるスキルには、マーケティング知識、UI設計の経験、コミュニケーションスキルなどがあります。
マーケティングの知識
UXデザイナーはカスタマージャーニーマップやユーザーシナリオのようなユーザーリサーチ手法への理解やSEO、競合分析、アクセス解析などのマーケティングスキルを身に付ける必要があります。特に、Webサイトの場合はサイト設計の段階でSEOを考慮する必要があるため深い知識が求められる場合があります。
コミュニケーションスキル
UXデザイナーはディレクターやエンジニアとのコミュニケーションも多く発生するポジションです。案件によっては顧客とのコミュニケーションが発生する可能性もあります。 そのため、UXデザイナーにとってコミュニケーションスキルは欠かせないスキルです。
UIの設計経験
UXデザイナーもUIに対する理解は必要です。UIやUIを実装する際に必要なHTML/CSS、JavaScriptなどの理解があることでエンジニアやUIデザイナーとの調整をスムーズに進めることができるというメリットがあります。
デザインツールの使用経験
UXデザイナーもワイヤーフレーム作成などで実際にデザインツールを使用することがあります。デザインツールにはSketch、Adobe XD、Figmaなどがありますが、近年人気が高いのはFigmaです。フリーランス市場では、Figmaの経験が必須スキルになっている場合もあり需要が高まっています。SketchやAdobe XDを使用している現場もFigmaへ移行する流れが強まっているため、UXデザイナーとしては触っておきたいツールです。
フリーランスUXデザイナーの年収
FAworksで取り扱っているUXデザイナー案件では、平均月額単価が70万円、最高月額単価が90万円です。 12ヶ月の稼働で年収1000万円を超えることも可能であり、高報酬な職種です。
UXデザイナーの需要
toC、toB問わず適切なUI/UXを提供することで競合との差別化やCVRの向上など多くのメリットを生み出します。そのため、SaaSやWebサイト、モバイルアプリなどを提供する企業にとってUI/UXは無視できない観点であり、UXデザイナーの需要は増加傾向にあります。一方で、UXデザイナーの数は多くないため、今後はさらに優秀な人材の獲得競争が激しくなると予想されます。
UXデザイナーのキャリアパス
一般的に、Webデザイナー → UIデザイナー → UXデザイナーとキャリアアップしていく方が多いです。 フリーランス市場でも「UXに挑戦したいUIデザイナーの方！」のような募集も見かけるため、比較的スムーズなキャリアアップが可能です。あまり多くないですが、フロントエンジニアからデザイナーを目指す方法やWebディレクターからUXデザイナーを目指す方法もあります。
それでも、フリーランスは即戦力として求められる場合が多いため、キャリアアップやキャリアチェンジの際はエージェントにフォローしてもらい実績を積んでいくことが大切です。
フリーランスエージェント「FAworks」
FAworksはITフリーランス向けのエージェントサービスです。 ビッグデータやデータ活用領域を得意としていますが、Webアプリケーション開発やUI/UXデザインなどの案件も豊富に取り揃えています。また、案件紹介だけではなく10,000人以上のキャリア支援を行った実績からキャリアプラン構築やフリーランス独立支援なども可能です。
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