「徹夜したくないけど、今日は避けられない」というあなたに
まず前提として、徹夜はすべきではありません。
生活リズムが乱れ、次の日以降にも支障が出るだけでなく、徹夜をしているその時間帯も生産性が落ちてしまいがち。身体に大きな負荷を与えている割に、効率の悪い行動を取っていることになります。
ただ頭では分かっていても「納期に間に合わない」「急遽明日までに仕上げなければならない仕事が入った」なんてこと、仕事をしていれば実際問題起きてしまいますよね。エンジニアの中には、日常茶飯事だという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、今日を何とか乗り切りたいという方、徹夜が必要だけど生産性が落ちて困っているという方のために、辛い徹夜を生産性高く乗り切るコツについてまとめました。
徹夜で生産性を落とさないためにやるべき10のこと
徹夜は、眠気と疲れとの闘い。生産性を落とさず、極力短時間でピンチを切り抜けるためには、集中力維持のコツや、リフレッシュの方法を実践することが大切です。
1.優先順位を付ける!
急ぎの仕事以外は、無理して徹夜の間に終わらせる必要はありません。徹夜中はあまり効率よく物事が進められないばかりか、次の日のパフォーマンスに影響が出ることも多々あります。
徹夜で長時間頑張り続けること自体には、あまり大きな意味がありません。優先順位付けは、**「絶対に終わらせなければいけないタスクは何なのか」**を見極め、不必要に長時間の徹夜作業を行わないために極めて重要です。
徹夜をする日に絶対に取り掛かるべきことは、緊急性が高く、重要性が高いもの。
夜の時間帯は、疲れで判断力が鈍ることもよくあります。予めその日の夜に行うタスクの優先順位を付け、複数のタスクを同時に進行させないように心掛けましょう。
2.計画的に仮眠を取る!
「徹夜=睡眠ゼロ」にする必要もありません。完徹で得られるものが、頑張ったという達成感だけでは意味がありませんよね。
「今日は徹夜だ」と分かった時点から、なるべく早い段階で仮眠を取る計画を立てましょう。徹夜をする日の直前の昼〜夕方の間に90分ほど寝ておくと、夜に向けてエネルギーを蓄えることができます。(昼寝の時間帯、午後2〜4時頃がおすすめ)
また、夜に眠気がピークに達した時は、頑張ろうとしても身体が付いていかず、何もしないまま時間が過ぎてしまう」なんてこともあるはず。眠気が何をしても我慢できないレベルにまで来た時には、15分を目安に仮眠を取るようにしましょう。
疲れている時間帯の仮眠は、短めに抑えるのがコツ。30分以上寝てしまうと身体が本格的な睡眠を欲するようになります。
上記と重複する点もありますが、仮眠のコツとしては下記を意識してみてください。
- 徹夜をする日の午後に昼寝・仮眠をしておく
- 午前2時〜4時の間にも、休憩代わりに15分程度の仮眠を挟むよう心がける
- 短時間の仮眠を取る時は、明るい場所で仮眠する
- 仮眠の場合は横になるのではなく、机に突っ伏す姿勢か、椅子の背もたれを倒す程度の姿勢で仮眠を取る
- 「一度寝てしまうと怖い」という人は、1分〜5分程度目を閉じるだけでもOK
- 明け方に疲れがピークに達して何もできなくなったら、大人しく数時間仮眠する(翌日に極力疲れを残さないことも大切)
3.ストレッチや軽い運動をする!
仮眠をした直後や、眠気を感じ始めた時には作業を一旦中断し、リフレッシュすることを優先しましょう。眠気を感じたまま作業を続けても、だらだらと時間が経ってしまうだけ。
座りっぱなしの姿勢を長時間続けるのを防ぐためにも、集中力が切れたタイミングや眠気を感じ始めたタイミングで、必ず立ち上がって身体を動かしましょう。スタンディングデスクがオフィスにある場合は、利用するのも良いでしょう。
腰を伸ばすストレッチや、軽い筋トレ(腕立て伏せやスクワットなど)も眠気覚ましに効果があります。同じ姿勢を続けるのではなく、意識して自分の身体を動かしましょう。
4.シャワーや洗顔をする!
運動以外のリフレッシュの方法として、短時間のシャワーが特におすすめです。自宅での作業や、オフィス内にシャワーがある場合には休憩のタイミングでシャワーを浴び、肌を刺激して眠気を覚ましましょう。
シャワーを浴びることが難しい場合には、冷たい水で洗顔を行うのも効果があります。
5.照明を明るく保つ!
よく寝るためには、寝る前から部屋を段々暗くし、スマホやテレビを見るのを控えた方が良いですよね。
逆に眠気を誘わないためには、明るい場所で作業をし、脳を刺激し続けることがコツになります。暗い場所で作業をしている人は、照明を明るく保っておくだけでも眠気防止に繋がるでしょう。
6.カフェインを摂る!
これは徹夜をする人のほとんどが実践していると思います。コーヒーやエナジードリンクなど、カフェインを摂取して眠気を覚ますようにしましょう。
食べ物に関しては、チョコレートやガムがお勧めです。チョコレートにはブドウ糖が含まれており、脳のエネルギー源になります。またガムやスルメなど、顎を動かして噛み続ける食べ物は眠気防止になります。
前日の夕食や夜食に関しては、食べ過ぎないようにするのがポイント。夜食をついつい食べ過ぎてしまう人がいますが、眠気が起こる原因になります。辛い食べ物を食べると身体が刺激されて眠気が覚めやすくなります。
7.スマホを遠ざける!
仕事で使う以外では、誘惑を極力遠ざけましょう。
学生の時に、テスト前なのに好きな漫画を1巻から読んでしまったり、普段やらない部屋の掃除を始めてしまったりした経験はありませんか?人間切羽詰っている時でも、誘惑には弱いものです。むしろ、現実逃避がしたくなるからこそ誘惑に流れやすくなると言えます。
次の日後悔しないためにも、誘惑を排除し、SNSチェックも控えましょう。スマホをフライトモードにしておくのもおすすめです。
8.目薬をさす!
目薬は、手軽に出来る眠気覚まし。
特にエンジニアの方は、徹夜している最中スクリーンを見続けることも多いはず。目の疲れを癒やすためにも、眠気を覚ますためにも、目薬をこまめにさしましょう。
メントール入りの爽快感があるタイプの目薬が特におすすめです。
9.モチベーションを保つために、時間を区切る!
徹夜をしてでも絶対仕上げるべき仕事がある場合は、モチベーションを高く保つ工夫をしましょう。
徹夜中、ずっと集中し続けられる人はいません。朝昼の時間帯よりもずっと疲れが溜まっている夜の時間帯に頑張る必要があるなら、こまめに時間を区切って休憩を挟むことを意識しましょう。
「今日中に絶対に終わらせる」「一刻も早く終わらせて、早く休むぞ」と何度も自分に言い聞かせつつ、行き詰まったと感じたら迷わず気分転換や仮眠など、休憩を入れましょう。
テンションの上がるアップテンポな音楽をかけるのも効果的です。
10.「ただ目を開いているだけ」状態になったら潔く寝る!
本来徹夜は身体への負担の大きく、極力避けるべきものです。
思考回路が停止し、「起きていることが目的」状態になってしまったら、諦めて一旦寝てしまいましょう。
どうしてもその日中に仕上げるべきものが残っている場合は短時間の仮眠、次の日に回しても大丈夫な場合には一度しっかりとした睡眠を挟むことを優先させましょう。
まとめ:「頑張った気がする」だけの徹夜作業を避けるために
上記10のコツを分類すると、徹夜を生産性高く乗り切るために大切なことは大きく2つに分かれます。
- 目的意識(タスクの優先順位付け・誘惑の排除)
- リフレッシュ方法の確立(計画的な仮眠と眠気覚まし)
繰り返しになりますが、強い必要性に駆られない限り徹夜作業はお勧めしません。どうしても徹夜が避けられなくなった場合にだけ、しっかり計画して有意義な時間にしましょう。
目的としていた作業が終わったら、次の日のためにもしっかり睡眠を取ってくださいね!