現在フリーランスエンジニアとして活躍している方もこれからフリーランスエンジニアを検討している方も相場を把握しておくことは大切です。もしかしたら、今の案件よりも高単価な案件を受注することができるかもしれませんし、正社員時代の2倍の年収を実現できるかもしれません。本記事では、フリーランスエンジニアの単価相場と高単価を実現するために必要なことについて解説します。
フリーランスエンジニアの単価相場
フリーランスエンジニアの単価相場をFAworksのデータを元に解説します。FAworksでは、月額単価が50万円以下の割合が24%、50〜60万円の割合は32%、60〜70万円の割合が13%、70〜80万円の割合が15%、85万円以上は16%です。最も多いのは50〜60万円です。フリーランス市場では、保有スキルにもよりますが2〜3年の経験があれば50万円程度の案件を受注することも可能です。
正社員エンジニアと比較してもフリーランスエンジニアは高単価
IT人材白書2016では、30代以下の正社員エンジニアの50%以上が年収300万〜500万円というデータがあります。フリーランスエンジニアの場合、報酬額から税金や保険を支払う必要があるので正社員時代の1.3倍以上の報酬が見込めるのであればフリーランスエンジニアになる意味があるでしょう。正社員エンジニアとしての年収が500万円の場合は、1.3倍で650万円、月額では54万円程度です。下記で説明している通り保有スキルに左右されますが、フリーランス市場ではPGレベルでも月額で54万円程度を実現することは可能です。フリーランスエンジニアを検討している方は、正社員時代の1.3倍を実現できるかを考慮すると良いでしょう。
【ポジション別】フリーランスエンジニアの単価相場
ポジション別にフリーランスエンジニアの単価相場を見てみます。下記はFAworks(未公開案件含め)のポジション別フリーランスエンジニアの単価相場です。経歴や業務内容によって、前後はありますが目安にはなりますので参考にしてみてください。
人気度の高いポジションのポジション別単価について詳しくみていきます。
PM
PM(プロダクトマネージャー)は、プロジェクトを統括する責任者のことを指します。工数の割り出しや人材の管理などビジネス側の視点も必要なため難易度の高いポジションです。フリーランス市場のPM案件は平均の月額単価は85万円程度です。現在エンジニアとして活躍中の方は、PMのような管理側のキャリアを目指すのも選択肢の1つです。
SE(システムエンジニア)
SEはPG(プログラマー)よりも上流工程を担当するエンジニアを指します。SEの単価は習得しているプログラミング言語に大きな影響を受けます。同じSEでもVBAやCOBOLの場合は50万円程度ですが、PythonやGoの場合は80万円近い案件も多いです。年収を増やすことを目標としている場合は、現状習得している言語を考慮した上でSEとしてキャリアを構築するのか、それともPMのような管理側のキャリアを構築するのかを検討する必要があります。
【言語別】フリーランスエンジニアの単価相場
2021年現在ではサーバーサイドではPythonやGo、フロントエンドではTypeScript、その他ではSwiftやKotlin、Dart(Flutter)などのアプリ開発言語は平均単価が高い言語です。また、インフラではAWSやGCPなどのクラウド構築ができる方の需要が非常に高いため平均単価も高いです。下記、FAworks(未公開案件含め)の言語別フリーランスエンジニアの単価相場です。
ポジションや業務内容によって、前後はありますが目安にはなりますので参考にしてみてください。 人気度の高い言語の言語別単価について詳しくみていきます。
Java
Javaは案件数が最も多い言語です。単価についても幅広くSpring BootやPlay Frameworkのようなモダンなフレームワークが使用できると高単価も狙えるでしょう。また、近年ではJavaでできているシステムをKotlinに書き換えるという動きもあるためKotlinを習得することで高単価が狙えるかつ将来的にも案件を獲得しやすいでしょう。
Python
PythonはWebシステムやWebアプリケーションのバックエンド開発やデータ分析やAIの分野で用いられる言語です。バックエンド開発ではDjangoというフルスタックフレームワークを使用した開発経験が単価への影響が大きいです。データ分析やAIの分野では、NumPy、Pandas、TensorFlowなどのライブラリが使用できると高単価案件を受注しやすいでしょう。
TypeScript
TypeScriptはフロントエンドの開発に用いられることが多い言語ですが、JavaScript同様バックエンドの開発でも使用することができます。TypeScriptは需要の高い言語なのでフロントエンドの開発のみでも高単価が見込めますが、バックエンドのでの使用経験もあると月額で80万円近い案件も受注できるでしょう。
高単価フリーランスが取得しているスキルと特徴
高単価案件を受注しているフリーランスはどのようなスキルを保有しているのか、また、高単価フリーランスの特徴について解説します。
上流工程(要件定義、基本設計)から担当できる
フリーランスエンジニアとして活動する上で、上流工程(要件定義、基本設計)から担当できるのは大きな強みです。上流工程から担当できるエンジニアをSE、下流工程を担当するエンジニアをPGと呼ぶことが多いですが、SEとPGでは10万円以上の差がつくことも多いです。
コミュニケーション能力が高い
フリーランスエンジニアにとって、コミュニケーション能力は非常に需要です。フリーランスエンジニアは、企業やエージェントに対して自分のスキルをアピールしたり、交渉する必要があるのと現場でコミュニケーション能力が問われることがその理由です。
キャリアプランの構築がしっかりできている
フリーランスエンジニアというよりかは、エンジニアとしてどのスキルを突き詰めていくのか、そのためには今どのような経験を積むべきなのかを明確にしておくことも重要です。目標から逆算することで高単価を実現しやすくします。
フリーランスエンジニアとして単価を上げるためには
フリーランスエンジニアとして単価を上げるには、市場を把握し需要の高いスキルを身に付ける方法が確実かつ大幅に単価をあげることも期待できます。しかし、すぐに単価を上げれる可能性がある方法もあるので、そちらもまとめて紹介します。
需要の高いスキルを身に付ける
まずは、確実かつ大幅に単価を上げることも期待できる方法です。フリーランスエンジニアの皆さんはご存知のことと思いますが、フリーランスエンジニアが求められるスキルはハイペースで変化していきます。最近では、JavaでできているシステムのKotlin化が進んでいますが、フリーランスエンジニアでKotlinを使用できる方は多くないため非常に高単価が狙いやすいです。このように需要の変化を先読みしてスキルを形成することで単価を上げることが可能になります。フリーランスエンジニアの方で、単価を上げるためのキャリア構成について気になる方はお気軽にお問い合わせください。
エージェントや参画企業に交渉する
こちらは、すぐに単価を上げれる可能性がある方法です。現在、参画中の方は参画している企業や利用しているエージェントに単価交渉をする方法があります。もちろん単価交渉をする際は相応の材料が必要になるので、「設計書を他のリソースを借りず独力でできるようになった」や「プロジェクト管理も任されるようになった」といったような内容を伝え、単価交渉をしてみてください。
関連記事:【単価を上げたいフリーランスエンジニア向け!】単価upのための具体的な方法をエージェント目線でお伝えします!
エージェントのマージン(手数料)を確認する
こちらも、すぐに単価を上げれる可能性がある方法です。フリーランスエンジニア向けのエージェントは企業とフリーランスエンジニアの間に立つことでマージン(手数料)を取っています。そのマージン(手数料)が妥当な額であれば問題ないですが、中にはサービス内容と不釣り合いなマージン(手数料)を取ってるエージェントもあります。その場合は、エージェントを変更することで単価をあげることができるかもしれないので、エージェント経由で参画している方はマージン(手数料)を確認することをおすすめします。
まとめ:フリーランスエンジニアは高年収が実現できる!
多くのフリーランスエンジニアは、正社員時代よりも高年収を実現しています。既にフリーランスエンジニアとしてご活躍中の方も担当できるポジションを増やしたり、新たな言語を習得することで今よりも高い年収を実現できます。フリーランスを検討中の方やキャリアプランでお悩みの方は是非FAworksのコンサルタントにご相談ください。