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稼ぐエンジニアと稼げないエンジニアはどこが違うのか?フリーランスエンジニアの勝負を分けるポイント5つ

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フリーランスとして稼げるエンジニア、稼げないエンジニア

ITエンジニアとしてのキャリアを進める人の誰もが、一度は意識するであろう「フリーランス」という道。ただ、フリーランスになったからと言って誰もが成功する訳ではありません。

フリーランスになってから会社員時代の何倍もの稼ぎ方に成功する人の話はよく耳にしますよね。成功談は世の中に溢れていても、失敗談はなかなか公に出てこないもの。「技術力には自信があるのに、正直今は生計を立てるのも苦しい」というフリーランスエンジニアの方も、実は数多く存在します。

同じようなスキルセットでも、驚くほどに違いが出ることも。稼げるエンジニア、稼ぐことに苦労するエンジニア。彼らの違いはどこにあるのでしょうか。

「技術力が高い人」が稼げるとは限らない理由

技術力が高い人ほど、エンジニアという職業の高みを目指していきやすいことは言うまでもありません。しかし、技術を提供してお金を稼ぐということに関しては、技術力が全てではないのです。

フリーランスのエンジニアとして稼いでいくためには、「仕事を計画的・継続的に取り、クライアントから信頼される仕事をすること」が不可欠。

そして案外多くのエンジニアが見落としているのは、「クライアントは技術に詳しいとは限らない」ということです。

技術力が高いけど性格が高慢的なAさんと、技術力は人並だけどコミュニケーション能力に長けたBさんがいるとします。クライアントから依頼されているプロジェクトに対する見積もり価格も、ほぼ同じだとしましょう。

エンジニア同士が彼らと話をすると、「AさんはBさんよりも遥かに技術が高いな」と分かります。エンジニア同士の評価の中でも、「AさんはBさんよりも良い仕事をするだろう」と分かるでしょう。

ところが、クライアントからすると2人のスキルセットが同じに思える(違いが分からない)ことも少なくありません。クライアント側に技術に詳しい人がいない環境であるほど、「人として仕事がしやすそう」「信頼できそう」なエンジニアを選ぶ可能性が高まります。

仕事を発注する側から見ると、技術力の高さはあくまでひとつの要素に過ぎません。Bさんの技術力が問題ないレベルであれば、Bさんの方がより多くの仕事に恵まれる可能性が高まるのです。

稼げる人と稼げない人を分ける5つの資質

1.技術力の「高さ」と「広さ」

エンジニアとして求められる技術を持っていることは「必要条件」。エンジニアが提供するサービスは、クライアントの問題解決であり、それを可能にするのが「技術」です。クライアントのニーズを満たすスキルをきちんと持っていることが、フリーランスとして食べていくための前提とも言えるでしょう。

もちろんひとつひとつのスキルが高いに越したことはありませんが、技術の幅広さも武器になり得ます。WEBデザインやSEOもある程度ひとりで網羅することができるなど、対応できる内容が多ければ多いほど、取れる案件の幅も広がり、クライアントとしても仕事を依頼しやすくなるでしょう。

2.人柄・コミュニケーション能力

結局、仕事をするのは人。どんなに優秀で技術力が高くても、コミュニケーションが取りづらかったり、人的トラブルが多かったりすると、クライアント側も仕事を依頼するのに抵抗が生まれます。

あくまで個人の肌感覚ではありますが、年収一千万円を超えるフリーランスエンジニアの方にお会いしていると、彼らは揃って傲らず謙虚で、姿勢が低いように思います。

いくら相手の技術に対する理解度や知識が低くても、イライラすることなく、相手の意見に耳を真剣に傾け、尊重する姿勢を持っています。

3.納期やトラブルへのコミット

思わぬトラブルは付き物。ただ、そういったトラブルが発生した時こそ、人として・ビジネスパーソンとしての信頼性が見られます。

フリーランスとしてやっていくためには生活リズムを保つことがとても大切。ですが、人として約束を守ることは、フリーランスとして仕事を継続していくためには不可欠です。どうしてもクライアントの希望に添えない場合も、極力早急に、しっかりと誠意を見せて信頼を落とさないのが大切です。

仕事にトラブルが多ければ多いほど、継続的に仕事を請けることが難しくなり、常に新たなクライアントを開拓する必要が生じてしまいます。

普段から無茶をしなくても良いように仕事をうまく調整できるのがベストですが、いざという時にはクライアントに誠意を見せられる対応を心掛けましょう。

4.売上意識

会社員時代とは異なり、目の前の仕事をしていれば一定のお金が勝手に入ってくる訳ではありません。仕事の内容を決め、単価を決め、自分の収入をコントロールしていく必要があります。

フリーランスエンジニアの中には、価格単価を他社や他のフリーランスよりも低めに設定する人もいます。有効な方法かもしれませんが、価格はあくまで指標のひとつ。

価格を低く設定しすぎてしまったことで結局請ける案件の数を多くする必要が出てしまい、忙しくなりすぎてしまった結果、良い仕事ができなかった……などという話もフリーランスあるあるです。

特に起業して自分以外の社員を抱えている方の場合は、会社としての売上やキャッシュフローから目を離さないようにしましょう。独立初期は、よっぽどの理由がない限り人数をいきなり増やさない方が良いかもしれません。

5.営業力

フリーランスになってからは避けることのできない、営業。技術さえ磨けば、勝手に依頼が沢山くるなんてことは起こり得ません。まずは相手に知ってもらう努力をすることが不可欠です。

  • どのような案件があるかを探す
  • 相手に存在を知ってもらう
  • 相手に自分のスキルを知ってもらう
  • お互いの条件や希望に合うよう交渉する
  • トラブルが発生しないように事前に契約内容をしっかり固める

上記のように、開発に取り掛かる前の工程でも、会社員時代では想像ができないほどの時間と労力を要します。これまで営業をしたことがないエンジニアの方にとっては大きな苦痛にもなり得る作業です。

これら営業頻度が少なくなるのは、ある程度実績が出て、クライアントから長期的な依頼を受けたり、他のクライアントが評判を聞いて寄ってきてくれたりする場合でしょう。

独立直後の方や、新たな人脈を広げたい方、営業力に自信のない方は、案件紹介のエージェントを利用すると負担が軽減されると思います。

技術力はあくまで「ひとつの指標」

ここまで挙げた点をまとめると、稼げるエンジニアの方は下記3つの点で共通していると言えるのではないでしょうか。

  • 技術力に長けている
  • 人間性が良く、信頼できる
  • ビジネス・経営の視点を持っている

これらどこかが大きく欠けてしまっていると、フリーランス生活の中でも支障が出やすくなりがち。

フリーランスはあくまでひとつの働き方であり、向き不向きもあります。フリーランスとして生活してみて初めて、会社員としての働き方の良さに気付く方もたくさんいます。

フリーランスの「稼げる・稼げない」は、意外と紙一重。自分とスキルセットがほとんど変わらないのに、自分よりも遥かに稼いでいるエンジニアの方がいるとしたら、何が自分と異なっているのか、一度しっかり分析してみると良いでしょう。意外なところにヒントが隠れているかもしれません。

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