Swift は、Worldwide Developers Conference （WWDC） 2014 で発表されたプログラミング言語です。主に、iOSアプリの開発に用いられます。本記事では、フリーランス市場における Swift について紹介します。案件の傾向や単価相場が気になる方は是非ご覧ください。
Swift とは
Swift は、iOS、Mac、Apple TV、Apple Watch 向けのアプリ開発に用いられるプログラミング言語です。Swift には「迅速」という意味があり、Objective-C よりも最大で2.6倍、Python よりも最大で8.4倍早い処理が可能です
従来の iOS 開発では、Objective-C が使用されていました。しかし、Objective-C には表記が独特で分かりにくいという欠点があったため、その欠点を改善すべく Swift が開発されました。Swift は、C や Objective-C と似ている部分も多いため、それらの経験は Swift の習得に役立つでしょう。
Swift の特徴
Swift は高速性を目指して開発されたプログラミング言語です。ハイパフォーマンスなLLVMコンパイラテクノロジーを使用することで、Swiftのコードが最適化されたマシンコードへと変換されることで、最新のハードウェアの性能を存分に引き出すことができます。
また、Swiftは安全でないコードをすべて排除することができます。例えば、変数を空にした場合もエラーが出るなど不具合が起こりにくいプログラミング言語です。
フリーランス市場における「Swift」
FAworks で取り扱っているiOS案件もそのほとんどが Objective-C から Swift に移り変わっていて、Swift案件は増加傾向です。
下記の画像では、直近（2022年11月）のFAworksで取り扱っているエンド直案件の数を示しています。Ruby の案件が最も多くなっていますが、それに続くのが Swift です。Objective-C に関しては、案件数が減少しており、数少ない案件も Swift への移行案件です。
SEの場合年収1,000万円も現実的
フリーランス市場においてモバイルエンジニアの需要は高く、月額単価では60万円〜90万円程度、年収では720万円〜1,080万円と魅力的な単価です。モバイルエンジニアは人材不足が顕著であり高単価案件が多い職種です。また、経験が浅くても参画できる案件も多いため、フリーランスとして経験を積み単価を上げていくことも可能です。
モバイルエンジニアとして年収1,000万円に到達するような案件に参画するには、要件定義や基本設計などの上流工程の経験が必要です。また、インフラやWebアプリケーションのバックエンド、フロントエンドなど網羅的な知識があるとより高単価が望めます。
Swiftエンジニアに求められるスキル
PG の場合は、Swift を使用したコーディング力や基本設計をもとに詳細設計を作成するスキルが求められます。フェーズとして、詳細設計以降を担当するのが PG、それ以前のフェーズを担当するのが SE という分け方をすることが多いです。
また、SE の中でもプロジェクトリーダーのようなマネジメント業務を行う場合は、外部とのコミュニケーション能力やチーム管理能力も求められます。さらに、PM になるとスケジュールや予算管理の能力も必要です。業界知識や技術知識も持ち合わせていると尚良いでしょう。
副業として参画できる案件も
最近のフリーランス市場では、副業の需要も非常に高まっています。モバイル開発の案件では、週2・3日で参画できる案件が多いため案件の掛け持ちや週の半分のみ稼働したいという方には魅力的な職種です。
副業案件の内容は、週5日で参画する案件と大きな違いはありません。新規サービスの開発案件、リリース済みアプリの改修案件、マネジメント案件などがあります。
副業案件の獲得には、クラウドソーシングも有効ですがフリーランスエージェントも選択肢の1つです。クラウドソーシングにはない大規模な案件や有名サービスの開発に携わることもできますし、営業の手間も省くことができます。
モバイル開発では「Flutter」の需要も
Flutter は2008年に Goolge がリリースしたモバイルアプリ用のフレームワークです。Swift とは異なり、クロスプラットフォームアプリケーション開発をできるのが特徴です。クロスプラットフォームアプリケーション開発とは、1つのコードで複数のプラットフォーム用のアプリケーションを開発することです。時間的コストや開発コストを削減することができます。
一方で、Swift のような特定のプラットフォームを開発するネイティブアプリケーション開発と比較すると速度や機能面でデメリットがあります。しかし、Flutter はそのようなデメリットに対しても対応しているため、クロスプラットフォームアプリケーション開発ながら高速なパフォーマンス、プラットフォームに依存しないビジュアルの構築が可能です。
Flutterの将来性は？
Flutter は開発コストが削減でき、ネイティブアプリケーション開発に近いパフォーマンスを出すことができるため、今後 Flutter を採用する企業が増えていくことが予想されます。
モバイルエンジニアとしてはクロスプラットフォームアプリケーション開発のスキルを付けることでより希少価値を高めることができるでしょう。
未経験からフリーランス市場で活躍する方法
エンジニアとしての実務経験がない状態でフリーランスとして働くのは、案件に参画できないといったリスクが伴います。そのため、未経験から実務経験を積む方法を紹介します。
独学で習得する
書籍やWeb学習サービスの充実によって独学でエンジニアを目指す方も増えています。独学で Swift を習得して、ポートフォリオを作成することで案件を獲得できる可能性もありますが、難易度は高い方法です。
研修が充実している企業への入社もおすすめ
未経験採用を行っている企業で実績を積む方法です。正社員での採用となりますが、研修としてフォローがある環境でスキルを付けることができることや実務としての経験を積めることなどメリットが多い方法です。
ただし、フォロー体制が整っているかや研修後にどのような案件があるのかなどはあらかじめ確認しておく必要があります。
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