VBA:マクロと業務効率化とは
2022/02/02
Excel VBAやマクロはさまざまな業界で業務効率化のために用いられています。しかし、Excel VBAやマクロに対して苦手意識がある方も多いと思います。
この記事では、VBAやマクロの解説とどのような業務が効率化できるのかについて説明します。
VBAとは
今日、ExcelやWordをはじめとするMicrosoft Office商品は多くの企業で使用されています。VBA(正式名称:Visual Basic for Applications)はそのようなMicrosoft Office商品の拡張機能です。利用者がプログラミングをすることで処理を自動化することができます。つまりVBAはプログラミング言語の1つです。
VBAにはExcel VBAとAccess VBAの2種類があります。Excel VBAはExcel用のVBAでAccess VBAはMicrosoft Accessというデータベース用のVBAです。
Google スプレッドシートも自動化できる?
最近ではExcelやWordに変わりGoogle スプレッドシートやGoogle ドキュメントを使用する場合も多いと思います。もちろん、Googleの商品ではVBAは使えません。Google スプレッドシートで自動化をしたい場合は、Google Apps Script(GAS)を使用します。ちなみに、Google Apps ScriptはJavaScriptをベースに作られた言語です。
VBAとマクロの違い
VBAとマクロはよく混合されますが、マクロは機能でVBAはプログラミング言語です。Excelで表計算やグラフの作成を自動化したい場合にそれを実現してくれる機能がマクロです。そして、そのマクロという機能を作成する手段としてあるのがVBAというプログラミング言語です。
VBAとVB
VBAとVBもよく混合されます。結論、VBAとVBは異なるプログラミング言語です。VBAで業務効率化を実現するうえでVBは関係ありません。
では、VBAとVBはどこが異なるのかをみていきます。
1.開発環境
VBAでの開発はMicrosoft Office商品があれば可能です。開発環境を作る必要はありません。一方で、VBの場合は開発環境を作る必要があります。
2.VBAは単体で動作しないが、VBは単体で動作する
VBAはMicrosoft Officeの商品上で動作するプログラミング言語なので、単体でアプリケーションを作成することはできません。しかし、VBは単体でアプリケーションを作成し動作させることが可能です。
VBAは業務効率化を実現できるVBAを活用した業務改善例
VBAは、業界問わず業務効率化を実現します。VBAを用いて実際にどのような処理を自動化できるのか、その一例を紹介します。
Excelの作業を自動化する
Excel上でできることのほとんどがVBAで自動化することができます。事務関連の作業や集計業務においては大幅なコストカットを実現できる可能性もあります。具体的には、表やグラフの作成、関数の作成、データの統合などを自動化することが可能です。
実際の案件ではどのような業務があるのか参考にしてみてください。
この案件では、Excelでのピボットテーブル集計、VLOOKUPなどをVBAを用いて自動化している案件です。
VBAで自動化した後のデータは、BIツールで可視化することができるためSQLやBIツールも業務効率化に役立ちます。
こちらは、既存のマクロプログラムを修復する案件です。Excelでの自動化だけではなくWordやPowerPoint上でもVBAを活用します。
既存のデータと設計書の齟齬が発生しているため、Excel VBAを用いてデータ移行を効率化する案件です。
自動でメールを送信する
VBAを使用することでExcelからOutlookを通してメールの送信を行うことができます。一斉送信などを行う際におすすめです。また、Outlookがない場合はGmailでもVBAでメールを送信することができます。
WordやPowerPointの自動化
VBAはExcel上で使うイメージが強いですが、Microsoft製品であるWordやPowerPointでもVBAを活用することができます。ExcelのデータをWord、PowerPointに挿入することやそのデータをPDF化するということも可能です。
VBAで業務効率化ができればフリーランスとして活躍できる?
VBAエンジニアとして、フリーランス業界で活躍することも可能です。FAworksでは、多くのVBAエンジニアの方にお問い合わせいただきますがほとんどの方がリモート勤務や希望単価を満たす案件への参画を実現していただいています。
フリーランスに興味がある方は、お気軽にFAworksにご相談ください。
フリーランス市場で通用するのか、またどうすれば通用しそうなのかなどFAworksの実績をもとに細かくお伝え致します。
VBAエンジニアの単価相場は?
VBAエンジニアの単価相場は、月額で40〜50万円程度です。フリーランス向けのVBA案件では、要件定義や基本設計から任されるケースが多いため上流工程の経験はそこまで単価に影響を与えません。ですが、Access VBAとExcel VBAの経験に加えてSQLやBIツールの経験がある場合は月額で50万円以上を達成できる場合もあります。
VBAのリモート案件はある?
他のプログラミング言語と比較すると完全リモートの案件は少ないです。ですが、週半分程度のリモート案件は多く存在しています。VBAからスタートして、スキルの幅を広げることで完全リモート案件を獲得しやすくすることも可能です。
VBAで業務効率化ができればフリーランスとして活躍できる?
業界問わず業務効率化がきっかけでエンジニアにキャリアチェンジする方やフリーランスとして活躍する方は多いです。エンジニアに興味のある方は、未経験からエンジニアに挑戦できる会社に転職するかフリーランスに挑戦することをおすすめします。
FAworksでは、フリーランス向けの案件紹介や正社員エンジニアの採用も行っていますので興味のある方はお気軽にお問い合わせください。
FAworksへの
お問い合わせはこちらから
まとめ
VBAは業務効率化ができる優秀なプログラミング言語です。Excelを使用する会社であれば業界を問わず役に立つことやプログラマーではなくても比較的容易に習得できることもVBAが便利な理由の1つです。
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