フリーランスがコワーキングスペースを利用するメリット・デメリットとは?

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      2019/09/13

 

「コワーキング」という新しいワークスタイルが日本でも定着しつつあります。その拠点となるのが「コワーキングスペース」です。ここを仕事場にしようかとお考えのフリーランスの方もいらっしゃるでしょう。そこで今回は、コワーキングスペースの概要や、そのメリット・デメリットについてご説明します。仕事場探しの参考にしてください。

コワーキングスペースとは

最初に、コワーキングスペースとはどのようなものか、具体的にご説明します。

どのような場所?

2000年代になって、専用のオフィスや仕事場を持たず、他者と共用の場所で仕事をする「コワーキング」という新しい働き方が、アメリカのサンフランシスコで生まれました。その拠点となるのが「コワーキングスペース」です。日本でも、2010年頃から東京を中心に広まっています。
区切りのないオープンスペースが特徴で、カフェや図書館をイメージすると分かりやすいでしょう。
もちろんワークスペースですので、電源やインターネット、電話なども利用できますし、会議室や来客用のスペース、セミナーなどを開催できる部屋が設置されている所もあります。また、施設の住所を自社の住所として利用できる所もあるので、郵便物を受け取ることや、法人登記することも可能です。共用という点を除けば、使い勝手は通常のオフィスとそれほど違いはないはずです。

利用方法は?

毎月定額の料金を払い、月単位で利用するのが基本ですが、「1日だけ」とか「3時間だけ」というように、日や時間単位で料金を払う利用方法(ドロップイン)もあります。価格の一般的な目安は、月額だと「1~3万円程度」、ドロップインの場合は、時間単位だと「数百円~1,000円程度」、日単位だと「1,000~3,000円程度」です。また、通常は最初に入会金を支払いますが、これに保証金が加わる場合もあります。

シェアオフィスとの違いは?

共用のワークスペースという点では、他にも「シェアオフィス」や「レンタルオフィス」というサービスがあります。「どこが違うのか」と疑問をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。実際、シェアオフィスやレンタルオフィスとコワーキングスペースの間には決定的な違いがあるわけではなく、言葉としては、ほぼ同義で使用されています。ただ前述のように、コワーキングスペースの多くがオープンスペースを採用しているのに対し、シェアオフィスやレンタルオフィスの多くは個室になっています。コワーキングスペースは、単に仕事場を提供するだけのサービスではありません。「ワーカー同士が交流するための場を提供する」ということも、コワーキングスペースの重要な目的です。その点が、シェアオフィスやレンタルオフィスとの違いといえるでしょう。

フリーランスがコワーキングスペースを利用するメリット

では、実際にフリーランスがコワーキングスペースを利用すると、どのようなメリットがあるのでしょうか。

仕事に集中できる

自宅で仕事ができるというのがフリーランスのメリットですが、自宅ではかえって仕事に集中できないという方もいらっしゃるでしょう。しかし、コーヒー一杯でカフェやファミレスに何時間も居座るわけにはいきませんし、図書館ではパソコンなどは使えないこともあります。だからといってオフィスを開設するほどでもないという場合、コワーキングスペースが有用になるのです。
コワーキングスペースなら、人目を気にする必要はありませんし、パソコンや電話も利用できます。機器や備品のレンタルやフリードリンクなどのサービスもありますし、自分で掃除をする必要もありません。コワーキングスペースなら、仕事のみに集中できる環境を手軽に得ることができます。

費用が節約できる

自宅以外にオフィスを開設しようと思った場合、例えばワンルームマンションを1室借りるとすれば、通常、家賃の3~6か月分程度を契約時に支払わなければなりません。これに加えて、椅子や机などの備品も必要になりますし、引っ越し代なども掛かります。場所や物件にもよるでしょうが、少なくみても、初期費用として数十万円は必要でしょう。
これがコワーキングスペースになると、初期費用として必要なのは入会金や保証金ぐらいですから、多くみても10万円を少し超える程度で済むでしょう。場合によっては、それらは無料という所もあります。もちろん初期費用だけでなく、毎月掛かる費用にしても同じです。コワーキングスペースなら月額料金のみで光熱費などは掛からないので、マンションを借りるよりずっと安い金額で済みます。これは、大きなメリットといえるでしょう。

時間が掛からない

マンションの1室を借りてオフィスを開設する場合は、物件探しに始まり、備品を買いそろえたり、荷物を運んだり、内装を整えたりと、仕事を始めるまでに少なくみても1~2か月、場合によっては数か月という期間が必要です。
これがコワーキングスペースであれば、利用の申し込みをするだけですから、思い立ったら、その日からでも始めることができます。この点も、コワーキングスペースの大きなメリットです。

来客対応も可能

フリーランスとして仕事をする場合でも、電話やメールだけでなく、直接会って打ち合わせをすることもあるでしょう。しかし、「自宅に人を入れることには抵抗がある」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。このような場合も、コワーキングスペースなら、来客用のスペースが用意されている所も多いので、便利です。
また、フリードリンク以外に、来客にお茶やコーヒーを出してくれるサービスを行っている所もあります。カフェやファミレスだと、人によっては「失礼だ」と受け止められる可能性もあります。打ち合わせの機会が多い方にとっては、これもメリットといえるでしょう。

知識や人脈が広がる

コワーキングスペースを利用していると、日々さまざまな人たちとの新たな出会いがあります。また施設によっては、ビジネスに関するセミナーや利用者が交流を深めるイベントを開催する所もあります。
同業者だけでなく、異業種の人たちとも交流することで、新たな知識や情報が得られますし、人脈も広がります。このようなものは、一人で仕事をしていても手にすることはできません。これも、大きなメリットといえるでしょう。

フリーランスがコワーキングスペースを利用するデメリット

もちろん、メリットばかりではありません。コワーキングスペースを利用する場合、当然デメリットもあります。

利用できない場合もある

コワーキングスペースは自分専用の場所ではありませんから、当然思いどおりにいかない面もあります。
使用できるスペースは決して広くはありませんし、ドロップインで利用する場合などは、常に席を確保できる保証もありません。また、施設の都合で「本日は休業」という場合もあるでしょう。
万一利用できない場合に備えて、複数の施設に入会しておくといいかもしれません。

トラブルも起きやすい

コワーキングスペースはさまざまな人たちが利用する場ですから、トラブルも起きやすいといえます。周囲の騒音や迷惑行為に悩まされる可能性もありますし、逆に自分が思わぬ苦情をいわれてしまう可能性もあります。
落ち着いて仕事がしたいという方には、コワーキングスペースは適さないかもしれません。

セキュリティが低い

コワーキングスペースは共用の場所ですから、やはりセキュリティ面のリスクもあります。
例えば、壁や仕切りのないオープンスペースの空間は、同時にプライバシーもないということです。作業内容をのぞき込むこともできれば、会話も筒抜けです。「知らないうちに、アイデアを盗まれていた」ということもありえます。
コワーキングスペースを利用する場合は、こうしたリスクがあることも理解しておかなくてはなりません。

まとめ

「フリーランスだけど、仕事はやっぱり外でする方がいい」「家に一人でいてもつまらないし、人と話がしたい」といった方には、コワーキングスペースは最適な仕事場といえるでしょう。ただ、ご紹介したとおり、共用ゆえのリスクもあります。その点も考慮に入れて利用を検討してみてください。

 

 -ビジネス, フリーランス

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