フリーエンジニアの収入は給料(給与)ではなく報酬。その違いは?

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      2018/12/27

 

フリーエンジニアが企業などから得る収入は、「給料(給与)」ではなく「報酬」と呼ばれます。どちらもよく耳にする言葉ですが、労働の対価という点では同じでも、「給料」と「報酬」には具体的にどのような違いがあるのでしょうか。
特に、もともと会社員だった人がフリーエンジニアになった場合は、会社員のときとの違いをよく理解しておきましょう。また、これからフリーになる人やフリーになったばかりの人にとっては気になる、フリーエンジニアの収入についても述べていきます。

会社員からフリーエンジニアになると収入が給料(給与)から報酬へ

会社員として働いていた人が、独立してフリーのエンジニアになることは珍しくないかと思います。もしくは今、フリーになろうかと考えている会社勤めのエンジニアの人も多くいるでしょう。
会社員からフリーランスになると、働き方など様々な点で大きく変化がありますが、収入にも変化がみられます。会社員には会社から給料(給与)が支払われますが、フリーランスの収入は「報酬」になります。給料と報酬について、特に違いを気にせずなんとなく2つの言葉を使っていた、という人もいるのではないでしょうか。次に、給料と報酬の具体的な違いについて説明します。

給料(給与)と報酬の違いとは?

給料や報酬は労働への対価として支払われるものですが、この2つは異なるものとして扱われています。名称を分けるポイントは、雇用関係の有無にあります。

給料は雇用契約のある相手に対して支払われる労働の対価で、報酬は雇用契約をしていない相手に対して支払われます。エージェントに登録して仕事を得ている場合でも「報酬」という呼び方になります。
また、収入に応じて納める所得税は、給料を得ている会社員の場合は普通、所得税を差し引かれた額を会社から受け取っています。1年に1度、年末調整によって、支払い過ぎた分の税金が戻ってくる仕組みになっているのです。

一方で、報酬を受け取っているフリーランスは、源泉徴収の対象となる案件の場合は源泉徴収された後の金額を受け取っており、こちらは確定申告の際に経費の申告をすることで払い過ぎた税金が戻ってきます。税金については、この後でも詳しくご説明します。

報酬についてフリーエンジニアが押さえておくべきこと

毎月決まった額を必ず受け取ることができる会社員と比べ、フリーランスは自分の収入について、よりしっかりと把握しなければなりません。報酬金額を交渉によって決めたり、契約通りの報酬が支払われたかどうかを確認したりと、会社員の場合には気にしない部分にも注意が必要です。

まず、報酬金額の決め方について迷う人が多いかと思います。というのも、フリーエンジニアの仕事には「定価」のような決まった金額がないからです。発注元の会社に予算を聞いたり、相場を知るために同じような案件をネットで調べてみたりして、妥当な金額を提示しましょう。
大切なのは、自分がその仕事をするためにかかる時間や経費を考えて、きちんと利益の出る金額にすることです。仕事の単価を自分なりに決めておくのもよいでしょう。間違っても報酬金額の話をせずに仕事を受けてしまう、などということのないよう、事前に両者で金額について合意しておきましょう。

契約書を交わさずに仕事をしてしまうケースも少なくないかもしれません。特に、以前から付き合いのある発注元だと、契約書もないままに仕事をしてしまうことが多いのではないでしょうか。
しかし、後々のトラブルを回避するためにも、契約書は必ず交わすようにしましょう。仕事が終わったのに報酬金が支払われないというトラブルは、残念ながら実際に起こり得ることです。契約書に記載の支払い期限や支払い方法、金額をよく確認しておきましょう。

報酬が支払われないトラブルについて触れましたが、これを防ぐ方法として支払いを「前払い」にしてもらうこともできます。フリーランスでよくあるのが「月末締め、翌月払い」の支払い方です。
これは10月に完成した仕事の分の報酬を、11月に支払ってもらうというものです。しかし、支払われるはずの月になっても報酬が入らない、請求書を送ってもなかなか振り込んでもらえない、相手先の会社が倒産してしまった、などということも起こり得ます。残念ながら、こうした未払いを経験するフリーランスも中には存在します。

こうしたトラブルを防ぐために、報酬の前払いをお願いするのもひとつの方法です。前払いをお願いするのは気が引ける、と思われる方もいるかもしれませんが、前払いはおかしなことではありません。信用を与える物言いや態度で臨めば相手も応じてくれる可能性が高くなりますので、未払いが不安な場合は、契約時に前払いでの報酬支払いをお願いしてみましょう。
報酬金額が大きい場合は、半分だけ前払いにしてもらう方法も安心です。また、クレジットカード決済で報酬を支払ってもらう方法もあります。この場合はクレジットカード会社に手数料を払う必要がありますが、未払いのリスクを回避するには有効な手段です。

そして、次に押さえておきたいポイントは税金についてです。先ほど少し触れたように、フリーランスの報酬で源泉徴収の対象となる案件の場合は、あらかじめ所得税が引かれています。源泉徴収の対象となるのは原稿料やデザイン料、講演料などで所得税法に定められています。
プログラミングやコーディングは源泉徴収の対象にならないとされていますが、エンジニアの案件は多岐にわたるので、その都度確認する必要があります。また、源泉徴収で払い過ぎた税金は確定申告をすることで戻ってきます。確定申告の際には、経費を漏れなく計上して所得金額を抑えることで節税ができます。

フリーエンジニアの収入は会社員の給料(給与)より増える?

フリーのエンジニアになると、多くの人は会社員のときより収入が増える傾向にあるようです。平均年収は、会社員のSEで600万円前後と言われていますが、フリーのエンジニアの年収相場は700万円〜1,000万円と言われています。もっともフリーランスの場合は、病気で仕事ができなくなったときの備えや老後の資金を自分で準備しなければならないため、それを差し引くと、必ずしも会社員よりフリーランスの方がよいとは言えないこともあります。

報酬を増やすためには、より魅力的で価値のある仕事を提供できることが大事ですが、世の中に求められているのはどんなスキルなのでしょうか。技術的な面で言えば、多数のプログラミング言語が使えると重宝されやすいです。また、チームマネジメントができるなど、設計や開発だけではないスキルがあると、報酬が増えるという例もあります。需要を見定めて自分のスキルを増やし、磨いていけば、会社員よりも収入が増える傾向があるようです。

給料(給与)と報酬を両方もらいながら働くパターンも

会社員をしながらフリーのエンジニアとしても仕事をするパターンも考えられます。近年、副業を認める会社は増える傾向にあり、特にIT系の企業はその傾向が顕著にみられます。会社にとっても、副業を認めることで社員の転職を防ぎ、スキルアップにつながるなどのメリットがあります。

フリーランスだけでやっていくのには不安があるという人も、会社員をやりながらの副業なら始めやすいのではないでしょうか。この場合もやはり、フリーランスとして得た分の報酬は、上記の税金や支払いトラブルなどに注意が必要です。タイムマネジメントが難しいなどのデメリットはありますが、いずれはフリーランスのみで仕事をしていきたいと考えている人は、まず副業をしてみるのもいいかもしれません。

まとめ

以上、フリーエンジニアの報酬について、会社員の給料との違いを中心に紹介してきました。お金に関することは何かとトラブルになりやすいものです。フリーランスとして働く人は、お金に関してはシビアにならざるを得ない場面も多いでしょう。しっかりと理解して、稼げるフリーエンジニアを目指してください。

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