2019年プログラミング言語ランキング!人気・将来性をチェック!

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      2020/01/29


ソフトウェア開発のプラットフォーム「GitHub」が発表した、恒例の年次レポート「Octoverse(オクトバース)」2019年版で明らかになったGitHub参加者の動向や人気のプログラミング言語などについて解説します。

2019年人気のプログラミング言語ランキング!

2019年11月、ソフトウェア開発のプラットフォーム「GitHub」が年次レポート「Octoverse(オクトバース)」2019年版を発表しました。GitHubは米サンフランシスコに本拠を置くマイクロソフト傘下の世界的なプラットフォームで、GitHubの動静は世界標準化機関IEEEなどが発表するランキングの指標にも採用されています。

このOctoverse最新版によると、2018年10月1日から2019年9月30日までの1年間で約1000万人がGitHubに新しく参加しており、世界中から書き込まれたリポジトリ(プログラムなどのデータ一式)の数は4400万件以上に上りました。
GitHubに加わったユーザーの80%は米国外からで、GitHub利用者のネットワークは世界中に広がっていることが分かります。つまり、GitHubに投稿されているライブラリやプロジェクトの傾向を分析すれば、世界中のエンジニアやプログラマーの間で人気のある言語や、興味を持たれているオープンソースプロジェクトを推計することが可能になるのです。

今年の言語ランキング 1位から10位は?

この1年間、GitHubのリポジトリで使われた370以上の主要プログラミング言語のうち、使われた回数が多いプログラミング言語は以下の通りです。

順位 言語
1 JavaScript
2 Python
3 Java
4 PHP
5 C#
6 C++
7 TypeScript
8 Shell
9 C
10 Ruby

昨年の順位と比べるとPython、C#、Shellがランクアップしており、特にPythonがランキング2位を推移していたJavaを逆転して2位に上昇したのが目を引きます。これには、近年注目を浴びているデータサイエンス関連コミュニティーの急速な拡大が要因として挙げられます。これらの深層学習、自然言語処理、機械学習などのトピックで使われるパブリックリポジトリの大半が「NumPy」「SciPy」「scikit-learn」「TensorFlow」などPythonのライブラリに依存しているため、Pythonの需要がいっそう高まったと考えられます。

一方、昨年に比べて順位が下がった言語はJava、C#、C++、C言語で、特にC言語は2年連続のランクダウンとなりました。JavaScriptは5年間連続で首位を守り、PHPは4年連続4位で推移しています。JavaScriptはWeb上のユーザーインターフェースを一手に担う言語であるのが支持される理由で、PHPはコンテンツマネジメントシステム(CMS)で世界トップシェアを誇るWordPressが採用していることが大きく影響しているとみられています。また、Rubyは2015年を境に人気が落ちており、今年も10位に終わっています。これはクラウドサービス等の普及でRubyが得意としていたサーバーサイドアプリケーションの開発がトレンドから外れてきていることも要因と考えられます。

急成長のDartとRust

GitHubのリポジトリに使われた言語のうち、前年比で2019年に急成長を遂げた言語のトップ10は以下の通りです。

順位 言語 成長率
1 Dart 532%
2 Rust 235%
3 HCL 213%
4 Kotlin 182%
5 TypeScript 161%
6 PowerShell 154%
7 Apex 154%
8 Python 151%
9 アセンブリ 149%
10 Go 147%

1位のDartの成長率は前年比532%と飛び抜けており、急激に成長しているのが分かります。これはGoogleが開発しているモバイルアプリケーション向けフレームワーク「Flutter」の基本ライブラリがDartで書かれていることが要因と考えられます。このDartはリポジトリのトレンドにも挙がっています。
その他の特徴としては、静的型付け言語が多く見受けられます。特にC言語系のRust、Javaから発展したKotlin、JavaScript系のTypeScriptは今後も大きく成長すると見られています。
Mozillaが支援しているRustは日本ではまだ馴染みがなく習得の難易度もやや高めですが、C言語、C++に替わるシステムプログラミング言語として大きな期待が寄せられており、海外では非常に人気のある言語です。

世界で進むオープンソース環境

オープンソース環境のメリットは無償で使用できることだけではなく、システムの問題点に独自でアプローチができ、世界中の有志によって絶え間なく改善されるので、アップデートや機能改善のスピードが速くなる点にあります。
ですから、世界中の企業や団体が、自由度が高くフレキシブルに使えるオープンソースコードのアプリやプラットフォームを利用するようになっています。
現在のGitHubでは、1つのオープンソースプロジェクトに対し平均で41か国の人材が関わっており、その内訳もプログラム開発者、リサーチャー、デザイナー、ライター、メンテナンス技術者など多種多様です。
GitHubに投稿されたオープンソースのコード等を解析して、投稿者の年収を予測可能にする斬新な発想のサービスも出現しており、GitHubを介したコミュニティーが今後も一層広がっていくことが予想されます。

米国以外でGitHubの利用が急激に増えた国・地域トップ20 日本は5位

2019年にGitHubからリポジトリを複製(クローン及びフォーク)した利用が増えた米国以外の国・地域は以下の通りです。

順位 言語
1 中国
2 インド
3 ドイツ
4 英国
5 日本
6 カナダ
7 フランス
8 ロシア
9 ブラジル
10 香港
11 オランダ
12 オーストラリア
13 韓国
14 スペイン
15 ウクライナ
16 ポーランド
17 シンガポール
18 インドネシア
19 台湾
20 ベトナム

上位3位は、中国、インド、ドイツですが、その中でも中国からの利用数の伸びが飛び抜けています。また、中国からの利用者がプロジェクトを分岐して作成したクローンが昨年よりも48%増えているというデータもあります。
日本の利用増加数は世界では5番目ですが、アジアでは2番目で、アジアの中でもオープンソースに対する意識が高い国であることがわかります。
アジア以外では、アフリカの開発者コミュニティーも徐々に成長しており、世界中にオープンソースのコミュニティーが広がっていることが読み取れます。

GitHubのオープンソースプロジェクト参加者の増加率TOP10 日本は3位

GitHubのオープンソースプロジェクトに参加した人の数が大きく増加した国・地域は次の通りです。

順位 言語 成長率
1 香港 101%
2 シンガポール 77%
3 日本 60%
4 韓国 46%
5 オランダ 37%
6 スイス 36%
7 インドネシア 35%
8 台湾 34%
9 トルコ 33%
10 ルーマニア 33%

今年は香港からの参加人数が急増しました。2位シンガポール、3位が日本とアジアのコミュニティーの年間成長率が欧州や北米コミュニティーの成長率を上回っています。アジア圏の参加者の31%は中国からですが、それ以外のエリアからの参加者も徐々に増えてきているのが分かります。

無料プライベートリポジトリに日本も貢献

2019年1月から無料でGitHubのプライベートリポジトリが作成できるようになったのに伴い、プライベートリポジトリの数も一気に増えました。こうしたプライベートリポジトリの36%はアジア圏で作成されたもので、インド、中国、日本のユーザーが大きく関わっています。

GitHub参加者数が急増した国・地域TOP10 日本は5位

GitHub参加者が前年から急増した国・地域は以下の通りです。

順位 言語 成長率
1 香港 175%
2 シンガポール 111%
3 インドネシア 90%
4 アイルランド 83%
5 日本 83%
6 トルコ 77%
7 オランダ 73%
8 ナイジェリア 73%
9 パキスタン 71%
10 ポルトガル 68%

香港ではGitHub参加者が前年の175%に急増し、続くシンガポールは111%です。この1位香港と2位シンガポールはオープンソース参加者増加率も1、2位となっており、この2地域で増加したGitHubの利用者はオープンソースプロジェクトの参加者でもあると考えられます。また、3位はインドネシア、5位が日本で、アジア圏内でGitHub利用者が急増していることが読み取れます。

まとめ

2019年ランキングではPythonが2位に上昇したり、DartやRustなどの新しい言語が急成長したのが目立ちました。アジア圏コミュニティーの急成長や、アフリカ諸国の利用者が増加したのも今年の特徴で、オープンソースプロジェクトへの参加がより世界的なものになっていることを実感できる報告となっています。

 -Tech, プログラミング

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