目次

本記事では、フリーランスデザイナーの役割やフリーランスとして働く上でのメリット・デメリットなどを解説します。更に、UXデザイナーやUIデザイナー、3Dデザイナー、イラストレーターなど各ポジションごとに求めらえるスキルや年収相場についても具体的に紹介します。

フリーランスデザイナーの役割

フリーランスデザイナーは、独立して仕事を受注してクライアントのニーズに合わせてデザインを提供する職業です。フリーランスデザイナーの役割には下記のようなものがあります。

• クライアントコミュニケーション：UXデザイナー

  • クライアントの要望や目標を理解し、プロジェクトの詳細を確認する。
  • プロジェクトのスコープや予算についてクライアントと調整する。
  • 要件の詳細をヒアリングし、デザインに反映させるためのコミュニケーションを行う。
  • プロジェクトのスケジュール管理をする場合もある。

• デザイン戦略の策定：UXデザイナー

  • クライアントのビジョンや目標に基づいて、デザイン戦略を考案する。
  • ユーザーインタビュー、マーケット調査、競合分析を行う。
  • ペルソナ策定、カスタマージャーニーマップなどを作成してデザインの方向性を決定する

• コンセプトとアイデアの提案：UIデザイナー・UXデザイナー

  • ブレインストーミングやムードボードなどを通じて、デザインのアイデア出しを行う。

• プロトタイピングとテスト：UIデザイナー・UXデザイナー

  • ワイヤーフレームやモックアップを通して、UIや操作性を確認する。
  • ユーザーフィードバックを収集し、デザインの改善点を特定する。

• グラフィック制作：webデザイナー

  • ロゴデザイン、バナー、広告、パンフレットなどのグラフィックデザインを制作する。

ポジションによって役割は異なりますが、フリーランスデザイナーは多岐にわたるプロジェクトに対応しクライアントのニーズに合った魅力的なデザインの提供が求められます。

フリーランスデザイナーのメリット

フリーランスデザイナーには多くのメリットがあります。

柔軟性

フリーランスデザイナーは、労働時間をある程度選ぶことができるためライフワークバランスを実現しやすくなります。正社員の場合は会社の規定に沿う必要がありますが、フリーランスの場合はフルリモート、フレックスや週3日での稼働など案件によってさまざまです。

高収入の可能性

フリーランスデザイナーはプロジェクトごとに報酬を受け取るため、クライアント数やプロジェクトの受注状況によって収入が増減します。クライアントを増やしたり、より難易度の高い仕事に取り組むことでで収入を拡大することができます。

スキルアップ

さまざまなプロジェクトに携わることで幅広いスキルや経験を積むことができるのもフリーランスの魅力の1つです。異なる業界やデザイン分野に関わることで、幅広いスキルや知見を身に着けることができます。

クライアント選びの自由度が高い

フリーランスデザイナーはクライアントを自分で選ぶことができます。エージェントを使用する場合でも、業界やクライアントの希望を伝えることで希望に近い案件に携わることができます。

フリーランスデザイナーのデメリット

フリーランスデザイナーにはメリットがたくさんある一方で、デメリットもあります。

収入が不安定

フリーランスはプロジェクトごとに収入が異なり、安定した収入を確保することが難しい場合があります。特に、デザイナーとしての実績が浅い場合は案件の受注が困難な場合があります。案件受注が上手くいかない場合は、エージェントの利用もおすすめです。

コミュニケーションスキルが不可欠

フリーランスデザイナーはクライアントとの交渉やコミュニケーションを取る場面が多くあります。そのため、クライアントの要望を正確に理解し、調整するためのスキルが求められます。また、エージェントを使用していない場合は、契約内容や単価交渉を自ら行う必要があります。

フリーランスデザイナーの年収相場と月額単価

FAworks のデータをもとにフリーランスデザイナーの年収相場と月額単価について解説します。

UXデザイナー

フリーランスUXデザイナーの平均月額単価は 70 万円です。想定年収は 840 万円です。UXデザイナーは、ユーザーインタビュー、マーケット調査、競合分析などを通してデザインの上流を設計するポジションであるため高単価な案件が多い職業です。

UIデザイナー

フリーランスUIデザイナーの平均月額単価は 68 万円です。想定年収は 816 万円です。UIデザイナーはワイヤーフレームやプロトタイプの作成がメインであることが多いため、UXデザイナーと比較すると月額単価は低くなる傾向があります。

3Dデザイナー

フリーランス3Dデザイナーの平均月額単価は 62 万円です。想定年収は 744 万円です。3Dデザイナーの案件ではディレクションやスケジュール、品質管理が求められる案件もあり、そのような案件では単価が高くなる傾向があります。

イラストレーター

フリーランスイラストレーターの平均月額単価は 52 万円です。想定年収は 624 万円です。一般的にイラストレーターは、ロゴデザイン、バナー、広告、パンフレットなどのグラフィックデザインを制作するポジションを指します。

フリーランスデザイナーに求められるスキル

ポジション毎にフリーランスデザイナーに求められるスキルを解説します。

UXデザイナー

UXデザイナーにはユーザーエクスペリエンスを向上させるために幅広いスキルが求められます。

• ユーザーリサーチ
• 情報設計
• ワイヤーフレーム・プロトタイプの作成
• デザインツール
• コミュニケーションスキル

UXデザイナーにはユーザーのニーズに基づいてデザインを作成するスキルが必要です。そのため、ユーザーリサーチをおこなうスキルやデザインとしてニーズに応えるスキルが求められます。また、UIデザイナーの仕事でもありますが、ワイヤーフレームやプロトタイプの作成も重要なスキルです。デザインツールに関しては Figma を使用するプロジェクトが増えているため使用できると案件の選択肢も増やすことができます。

デザイン以外の面では、ユーザーやクライアントと直接やり取りを行う機械も多いため、コミュニケーションスキルも重視されます。

UIデザイナー

UIデザイナーには、基本的なwebデザインの知識に加えてUXの理解が求められます。

• カラーセンスやページ設計の理解などの基本的なデザインスキル
• デザインパターンの知識
• UXの理解
• ワイヤーフレーム・プロトタイプの作成
• レスポンシブデザインに対する理解

UIデザイナーには、カラーやページ設計などの基本的なデザイン知識やワイヤーフレーム、プロトタイプを作成するスキルが必要です。UXを設計することはありませんが、UIを設計するうえでUXに関する理解が必要になることもあります。

3Dデザイナー

3Dデザイナーには、3Dモデリングやアニメーションの作成などを中心に案件の難易度によって幅広いスキルが求められます。

• 3Dモデリング
• テクスチャリング
• ライティング/レンダリング
• アニメーション
• 3Dソフトウェアに関するスキル
• プロジェクト管理スキル

月額単価が高い案件では、モデリングやテクスチャリング以外にもスケジュール管理・品質管理などのディレクションスキルが求められる場合があります。

イラストレーター

イラストレーターにはクリエイティブなアートワークを制作し、コンセプトを視覚的に表現するためのスキルが求められます。

• デザインスキル
• Adobe Illustrator や Photoshop などのデザインツールのスキル
• コミュニケーションスキル

UI/UXの重要性とデザイナーの将来性

近年、UI/UXの重要性は急速に増しています。優れたUI/UXデザインがサービスの成功において不可欠とされているためです。

ユーザーエクスペリエンス（UX）は単なるデザインではなく、ユーザーがサービスをどのように感じるかを全体的にカバーする概念です。ユーザーの満足度や再訪率を高めるためには優れた UX が求められます。また、優れた UI/UX は競合他社との差別化にも繋がります。

一方で、UI/UXデザイナーは将来性の高い職業ですが、ユーザーの期待やニーズは変化し続けるため常に新しいアプローチやテクノロジーを学び、適用する能力が求められます。さらに、AI や VR などの技術の進展により、これらを活用した革新的な UI/UX デザインも重要になっていくことが考えられます。

フリーランスデザイナーの案件獲得方法

フリーランスデザイナーが案件を獲得する方法は主に3つあります。

1. SNSや知り合い経由での案件獲得
2. フリーランスエージェント経由での案件獲得
3. クラウドソーシングの利用

SNSや知り合い経由での案件獲得

フリーランスデザイナーの中には、SNSや知り合い経由で案件を獲得している人も多いです。人脈が必要ですが、手数料が取られることもないため高い報酬を手にすることができる方法です。しかし、トラブル時の対応や契約周りの対応は自らおこなう必要があるため負担が大きいというデメリットもあります。

フリーランスエージェント経由での案件獲得

フリーランスエージェントは登録することで案件情報やフリーランスに関わる情報を提供してくれます。また、営業や参画後のサポートもエージェントが対応してくれるため、報酬の遅延やトラブル対応などの心配もありません。多くのフリーランスエージェントがありますが、特徴やサービス内容は異なるためいくつかのエージェントを並行で利用するのがおすすめです。

クラウドソーシングの利用

案件獲得の手段としてはクラウドソーシングを利用する方法もあります。クラウドソーシングはメリットもある一方で、報酬の低さやスキルが伸ばしにくいという点で長期的にフリーランスとして活躍したい場合にはあまりおすすめできません。

ポートフォリオの構築方法

フリーランスデザイナーにとってポートフォリオは、スキルや実績を効果的に伝える重要なツールです。

ポートフォリオはサイトとして公開する方法やPDFでまとめる方法などがありますが、基本的にはどのような方法でも問題ありません。 また、経歴に関してはスキルシートとして別に用意する場合が多いため、作品として過去作成したものなどを掲載すると良いでしょう。

フリーランスエージェント「FAworks」について

FAworks は IT フリーランス向けのエージェントサービスです。システムエンジニアやデザイナー、マーケター、ITコンサルなど幅広い案件を取り扱っています。

サービスの特徴

FAworks の特徴は大きく 3 つあります。

1. アドテクや DX 関連の案件が豊富
2. 若手エンジニアのキャリア構築
3. 最短即日での報酬受け取りが可能

1. アドテクや DX 関連の案件が豊富

FAworks は株式会社EVERRISEという開発会社が運営しております。EVERRISE はアドテクや DX を強みとしているため、フリーランスエンジニアの方にもそれらの案件をご紹介することが可能です。また、それらの案件はエンド企業から直接受けているものも多いため、高単価でのご紹介も可能です。

アドテクや DX 関連の案件に挑戦したい方も是非お気軽にお問い合わせください。

2. 若手エンジニアのキャリア構築

若手エンジニアの方や初めてフリーランスに挑戦する方のサポートも積極的におこなっています。フリーランス市場では、経験年数が浅いと案件を獲得しにくいということもありますが、FAworks のキャリアアドバイザーが長期的なキャリアを考慮した案件紹介をおこないます。

また、初めてフリーランスに挑戦される方には税金や保険などの税務サポートも実施しています。

3. 最短即日での報酬受け取りが可能

FAworks では、「Early-Site」を導入しています。月ごとにご利用の有無を選択することができ、報酬確定後最短即日でのお支払いが可能です。詳細はこちらよりお問い合わせください。

フリーランスエージェントの選び方

現在、多くのフリーランスエージェントが展開しており迷う方も多いかもしれません。フリーランスエンジニアの場合、クラウドソーシングや SNS で案件を獲得するという方法もありますが、エージェントを使用することで営業する手間が省けたり、トラブル時にエージェントが対応してくれるなどのメリットがあります。

フリーランスエージェントを選ぶ際には下記の点を確認してみることをおすすめします。

1. 案件の特徴
2. 取り扱っている案件の商流
3. キャリアアドバイザーの対応

1. 案件の特徴

フリーランスエージェントによって得意な領域は異なります。FAworks の場合は DX やアドテク周りの案件が多いのが特徴です。他にも、大手企業の案件が多いエージェントや副業案件が多いエージェントなどもあるため、希望する案件が豊富なエージェントを選びましょう。

2. 取り扱っている案件の商流

商流は案件元の企業からエージェントまでに何社挟まっているかを示します。商流が深い（=間に挟まっている企業が多い）案件は単価も低くなりやすく、トラブルも起きやすいためなるべく商流が浅い案件を取り扱っているエージェントをおすすめします。 商流に関しては、案件紹介時に確認できますので担当営業に確認してみると良いでしょう。

3. キャリアアドバイザーの対応

キャリアアドバイザーは、フリーランスエンジニアのスキルや専門知識を理解している必要があります。業界の最新のトレンドや技術についてどれくらいの理解があるのかは顔合わせ時に気にしてみてもいいかもしれません。また、希望条件やキャリアプランを正確に理解してくれているのかも重要です。キャリアアドバイザー次第では、最適な案件に出会えなくなってしまうため、技術や市場への理解があるキャリアアドバイザーを選びましょう。